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日経記事;パナソニック,リチウムイオン電池生産再編に関する考察

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皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

4月23日付の日経新聞に、『パナソニック、リチウムイオン電池生産再編 中国に新工場 世界トップ維持』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『携帯電話などに使うリチウムイオン電池で世界最大手のパナソニックは、中国への生産シフトを加速する。新工場を建設するとともに国内拠点から設備を移し、2015年をメドに中国での生産比率を5割に高める。

同電池は日本企業が開発・量産で先行したが、サムスングループなど韓国勢が急追している。パナソニックは製造コストを3割削減して首位堅持を狙う。

4月1日に三洋電機とパナソニック電工を完全子会社化したパナソニックは、環境エネルギー分野に経営資源を集中する方針で、リチウムイオン電池を重点事業と位置付ける。

携帯電話やパソコンなどに使う民生用の同電池の月産能力は現在1億2000万個。
8~9割を日本で、残りを中国で生産している。

月産能力は15年までに5割前後増える見通し。自動車用と合せたリチウムイオン電池の売上高は09年度比約3倍の1兆円まで伸ばす計画。
今回の対策は目標達成に向けた第1弾となる。新工場建設を含めた12年までの投資額は200~300億円となる見通し。

新工場は三洋の蘇州工場の隣接地に百数十億円を投じ、12年をメドに建設する。同社の北京工場には約50億円を投じて新設備を導入する。
蘇州と北京の既存工場には、ともに洲本工場(兵庫県洲本市)から製造設備を移管する。
洲本工場は3月でリチウムイオン電池の生産を終了し、約150人を配置転換。

パナソニックは民生用で主力の和歌山工場から無錫工場への設備移管を検討する。

三洋とパナソニックの10年のリチウムイオン電池の世界シェアは合計で26%。同電池はソニーが世界で初めて実用化するなどかっては日本勢の独壇場だったが、2位のサムスンSDIが20%、3位のLG化学が14%と韓国勢が急伸。中国企業の参入も相次いでいる。

海外勢の値下げ攻勢で採算も悪化し、三洋、パナソニックとも10年10~12月の同電池事業は営業赤字だった。
今後、中国製の部材の使用も増やし価格競争力を高める。

需要拡大が見込まれる自動車や大型蓄電システム向けは、三洋の加西工場(兵庫県加西市)などで生産を続け、能力増強も検討する。

日本の電機メーカーは半導体メモリーや液晶パネルなどの開発・量産でも世界に先駆けた。製品の普及段階で韓国勢にシェアを奪われるパターンが続いている。

パナソニックはリチウムイオン電池について値下がりの続く民生用は中国、付加価値の高い自動車用は日本を中心に生産し世界シェア首位を維持する考え。』


生産拠点は、国内に残したいところですが、販売と同様に作りやすいところで生産し、利益をきちんと確保できる事業にすることが、当然ながら再重要です。

電池は、間違いなく今後の国内産業の重要な商品であることは間違いありません。
パナソニックは、シャープや東芝と同様に、あらゆるところで使われる電池の総合メーカーとして発展する姿勢を明確にしています。

電池は、原発事故で顕在化した電力供給量低下の社会・経済活動を行う上で重要な省エネ対策のキーコンポーネントの一つであり、ライフラインです。

今後は自動車用だけでなく家庭用需要も増えて行きます。
より廉価で高性能の電池開発・供給能力の向上が必要です。
パナソニック・三洋、シャープなどの電機メーカーに電池事業で競合他社を圧倒する企業になって欲しいと考えます。

この観点から、パナソニックは電池メーカーとして世界をリードする企業になる姿勢を改めて意志表示したのが、今回のリチウムイオン電池生産再編だと考えます。

事業は利益が出て価値を持ちます。
赤字続きの事業は長続きしません。

今回の中国への生産移管で家庭用リチウムイオン電池でしっかりと黒字を確保して、韓国勢を圧倒する力をもってもらいたいものです。

政府は、電池を重要な戦略分野として位置づけ、より廉価な材料を使ったものやより高性能を持つ次世代電池の開発支援の強化を期待します。

例えば、家庭やオフィスで電池を購入するときにエコポイントなど補助金を出して普及を促進し、電池の供給数量を増やす施策を取ってもらいます。
供給数量が増えれば、お金がまわり開発資金も増やせるので次世代電池の開発スピードが速くなります。

電池は、携帯電話・パソコン用途、自動車・家庭・オフィス用途などの全ての分野で発展途上の製品です。
メーカーがしっかりと腰据えて開発・商品化できる環境づくりを政府に期待します。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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