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日経記事;いすゞ,独VW提携交渉 トラック技術を補完 に関する考察

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皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

4月22日付の日経新聞に、『いすゞ、独VWと提携交渉 トラック技術を補完』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。
 

『いすゞ自動車が欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW)と提携交渉に入ったことが21日明らかになった。
両社はエンジンや先進技術の供与を通じてトラック事業で相互補完関係を築く。
交渉の進展をにらみ、相互出資についても検討を始める。

いすゞは2006年に米ゼネラル・モーターズ(GM)との資本提携を解消、現在はトヨタ自動車が出資する。VWとの提携が実現すれば、世界の自動車勢力図に大きな影響を与えるのは確実だ。

いすゞとVWは近く秘密保持契約を結び、正式な交渉に入る。今秋の基本合意を目指す。

日本のトラック業界では三菱ふそうトラック・バスが独ダイムラー、UDトラックがスウェーデン・ボルボと提携関係にある。
日本勢が世界大手と組み新興国市場などで攻勢に出る構図が鮮明になる。

いすゞとVWは
1.いすゞの中型ディーゼルエンジンをVWに供給
2.VWがピックアップトラックに搭載する先進技術をいすゞに供与
3.小型エンジンについて両社で調達一本化ー
などを軸に提携交渉を進めている。

ピックアップトラックの開発ではVWがいすゞに乗用車向けのエンジン制御や車体の安全といった技術を供与する見通し。

いすゞが今夏に発売する新型モデルはGMと共同で開発を手掛けたが、今後10年以内に投入する次期モデルについてはVWと連携する。

VWもいすゞと技術を共有することで自社のピックアップトラックの低価格化を進め、新興国でのシェア拡大につなげる。

ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)など環境技術の開発に提携を広げる可能性がある。

いすゞが供与するディーゼルエンジンは排気量7リットル級の中型トラック向けで、VWが3割出資する独商用車大手MANなどが搭載する見通し。

VWが販売する商用バンや小型トラック向けにいすゞの小型トラック「エルフ」と共通の排気量3リットル級のディーゼルエンジンを供与することも検討する。

欧米や日本などで導入される排ガス規制に対応した新エンジンの開発負担を軽減する狙い。
VWと子会社のスウェーデン・スカニア、MANを合計したVWグループの商用車の販売台数は09年実績で約11万3000台(中型トラックの合計)。
いすゞを加えれば約14万5000台規模となる。

最大手の独ダイムラーは21万台と開きはあるが、小型トラックを含めた商用車全体ではダイムラーに匹敵する規模になる。

いすゞは2006年に35年間の提携関係にあったGMとの資本提携関係にを解消した。
現在も北米などでの合弁エンジン工場のほか、中南米などでは販売での協力関係を維持しているが、今後はVWとの協力が主体になる見通し。

いすゞは現在、トヨタ自動車から5.9%の出資を受けている。』

自動車市場は、日本及び欧米では伸び悩んでいますが、今後BRICsを中心とした新興国では大きな拡大が見込めます。

片一方、環境対策のための新エンジン開発やHV・EVなどの新規開発に莫大な投資が必要であり、単独で全てを賄うことは困難です。

自動車各社は、昨年来、上記開発負担の軽減や新興国市場の開拓などを主目的に活発に提携関係を整理・再統合しています。

提携の良いところは、お互いが「Win/Win」関係が構築・維持できると判断している期間は継続でき、メリットが無くなれば解消できる手軽さです。

従って、提携関係にある間に、双方協力してそのメリットをどう最大化するかが重要です。
お互いに相手の良さをしゃぶる尽くす位の姿勢で行わないとメリットが見いだせません。

この観点から、いすゞとVWの提携は、記事の内容から判断する限り、お互いの役割分担と目的は明確であり相互メリットは大きいと考えます。

このようなシンプルで判りやすい提携は、メリットを出しやすく、トラック業界に与える影響は大きいです。
今後、新たな提携も出て来るでしょう。

HVやEVの分野では、いすゞ、VW、トヨタの三社提携の可能性もありますし、より燃焼効率の高いディーゼルエンジンの共同開発も生まれる可能性があります。

自動車業界の提携のキーワードは、開発負担低減と新興国市場の開拓です。
他業界の製造企業は、自動車業界の提携関係の目的や作り方は大いに参考になります。

今後の動きに注目しています。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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