- 遠藤 浩
- 遠藤浩建築設計事務所
- 埼玉県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
家全体をリフォームする中で、耐震補強も施工した例です。
陽や風が入ってくるアルミサッシが付いている場所にどうしても補強をした方が構造的にバランスが良いという考えから、このファイバーグレーチングになりました。
ワイヤーを張って入れる耐力壁にしても良いのですが、このケースは、ファイバーグレーチングから漏れる光の感じを生かした耐力壁としました。
ファイバーグレーチングとは、よく側溝で雨水が入るように鋳物で出来たグリット状の蓋が付いている部分を見かけますが、その材質が樹脂製のものです。
この家は、今回の地震で震度6弱を経験しましたが、揺れも少なく、きしみもなく頑丈に働いてくれました。
材質が樹脂製のため、木造の揺れに追従して、揺れを良く吸収してくれたものと思われます。
コストも抑えられ、なかなかの優れものです。
もちろん、梁、柱、土台に直接、緊結しています。
先ほど、話に出しましたワイヤーを張って入れる耐力壁にする方法は、次回紹介します。
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