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閲覧数順 2016年12月09日更新

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日経記事;『NTTデータが海外本社 4地域130社統括』に関する考察

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皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

4月13日付の日経新聞に、『NTTデータが海外本社 13年メド、4地域130社統括』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『NTTデータは2013年4月をメドに海外本社を新設する。米IT(情報技術)企業キーンなどを相次ぎ買収したことで海外のグループ会社は130社余りに増えており、これらの事業を効率よく束ねて経営スピードを高める狙いだ。さらに海外子会社を地域別の4拠点に集約するほか、国際会計基準(IFRS)をNTTグループでいち早く導入。新たなM&A(合併・買収)など国際戦略を加速する。

海外本社は開発、営業、財務など海外の事業全般を取り仕切る。NTTデータが全額出資して設立し、場所は新がオールなど複数の候補から選ぶ。

事業規模は初年度で3000億円程度になる可能性がある。傘下の従業員はインドや北米を中心に約2万人(3月末時点)。国内従業員は約3万人で、海外比率が急速に高まっている。

海外本社の設立に併せ、海外子会社再編も進める。米州、欧州・中東・アフリカ、アジア・太平洋、中国の4地域統括会社を海外本部の下に置き、その傘下で個々の子会社を効率よく運営できるようにする。

子会社ごとにばらばらだったブランドも統一していく方針で、12年度中をメドにNTT持ち株会社と調整する。

NTTデータは05年から本格的な海外企業の買収を開始。10年末には1100億円を投じてキーンを子会社化した。海外グループ会社は133社に達するが、事業の重複などムダも多かった。

グローバル展開で先行するIBMなどに「組織力の差で負ける場面もあった」(幹部)といい、組織再編をテコに競争力を高める。

組織改編に並行して、今期中に海外子会社でIFRSを早期導入する。国内も13年3月期に適用する計画だ。
会計基準を統一することで、海外グループ会社の状況を把握しやすくする。

IFRSではキーン買収などに伴うのれん代の定期償却がなくなるため、利益が押し上げられる公算が大きい。』


海外事業を現地で行う上で大事なことは、現地に適した事業展開を行うことです。
国内事業のやり方を海外現地に適用しても多くの場合、失敗します。

「海外のその国・地域で生活させてもらっているんだ。」的な発想で現地化しないと現地でしっかりとした事業を行うことは出来ません。

片一方、全ての経営を海外子会社に任せると暴走し、歯止めがきかなくなるリスクがあります。
本社との意思疎通を上手く行えるようにすることが重要です。
確かに海外子会社は現地のことを良く知っており、現地に関する情報は本社より質及び量の点で本社を圧倒します。

本社は、海外子会社が本社の方針にのっとり、経営を適切にかつ合理的に行うようにウオッチし指導・監督する必要があります。

この時に大事なことは、本社と現地間のコミュニケーション;意思疎通です。

本社と現地子会社の各々の役割分担を明確化して、コミュニケーションは同等の立場で行うことが大事です。
共にお互いに尊重し合って、相手の考え・主張に耳を傾ける姿勢を持つことがポイントです。

役割分担やコミュニケーションの仕方について、本社がイニシアチブをとって海外子会社をリードして行く姿勢が必要です。

国内企業が陥いりやすい失敗は、本社が上記コミュニケーションのやり方を理解せずに、全て命令口調でおしつけるか、子会社に全て任せてしまうことです。
どちらのやり方も意思疎通が上手く行かず、必ず失敗します。

日本人同士が行う「あうん」の呼吸的なコミュニケーションのやり方は、海外では通用しないことを理解していない企業がまだ国内に存在します。

これらの観点から見ますと、NTTデータは既に多くの海外子会社を持っており、当然のごとくコミュニケーションはスムーズに行っていると考えます。

今回の記事では、NTTデータは海外事業を強化するため、130社ある海外子会社を統括する海外本部を新設する方針をもったとあり、海外事業の質を向上させる意思を明確化しています。

海外本部の人材は、外国人を多く雇い、海外子会社とのコミュニケーションをしっかりと行える体制にした方が良いです。

経営の仕組み、経理財務の仕組み、専門用語などを共通にして、経営の透明性を高めることも大事です。
経営のプラットフォームを共通化して、同じ土俵で共通理解を持ちながら、本社と海外子会社間の意思疎通を図っていくことが円滑な運営を可能とします。

これから国内企業は、海外に本社や子会社を持つ機会がもっと増えていきます。
この時に重要なことは、コミュニケーション;意思疎通を円滑に行える仕組みの構築です。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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