- 奥山 裕生
- 奥山裕生設計事務所 主宰
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
鉄筋コンクリート・・・
なぜ、鉄とコンクリートという組み合わせなのでしょうか?
鉄じゃなくて、ステンレスやアルミじゃダメなのでしょうか?
その理由は、材料の「線膨張率」と関係しているからです。
「線膨張率」とは、「温度の上昇に対応して長さが変化する割合」のことを言います。
鉄とコンクリートは、奇跡的に、この線膨張率が同じ値なのです。
もし、アルミとコンクリートの組み合わせだとしたら、
温度の上昇に伴い、部材は破壊してしまうことでしょう。
しかし、鉄とコンクリートの組み合わせなら、温度変化にも対応することが出来ます。
さらに、鉄は引張り力をコンクリートは圧縮力を負担するという相性の良さもあります。
さらに、さらに、コンクリートは、自身が持つアルカリ性で鉄筋を
錆(酸化)から守るという役割も果たしています。
鉄とコンクリートの奇跡的な出会いがなければ、
近代建築は生まれなかったかもしれません。
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