恋愛の法則～出会い～

「出会いがない・・・」恋人がいない人からよく聞く言葉ですが、男女の出会いには、職場のような必然性が高い場での出会いと、合コンのような偶然性が高い場での出会いがあります。

恋愛結婚した夫婦の半数近くが、実は職場で出会っているという調査結果があります。

これは「近接の要因」といって、物理的な距離が近いほど、相手と親しくなりやすいという心理法則です。

アメリカの心理学者フェスティンガーらは、こんな実験を行ないました。

ある大学の既婚学生用アパートに、全員が初対面の１０世帯の入居者に住んでもらいました。このアパートは２階建てで各階に５部屋が並んでいました。

入居半年後の彼らの友人関係を調査したところ、親しくなったのは隣の部屋同士だった、というものです。

同じ職場に勤めていると、必然的に顔を合わす機会も多く、置かれた境遇も似てきます。

このことによって親近感が増すということなのです。

また、見たり触れたりする機会が多ければ多いほど、その対象に好意を抱くようになる傾向を「単純接触効果」と言います。

人は慣れないものには不安や嫌悪感を持ちやすい傾向がありますが、慣れるにしたがって不安感や嫌悪感が消えていき、好感度に取って代わるようになります。テレビＣＭなどはこの効果を利用していると言えます。何度もテレビで見ているうちに親近感が増し、お店で見かけたときについ手に取ってしまう、というわけです。

この原理を元にすると、合コンなどで偶然知り合った異性と恋仲になりたい場合は、本やＣＤなどを貸し借りする約束をしたり、相手と同じ駅を使うなど、なるべくその後に必然的に会う状況を作り出し、頻繁に相手の目の前に現れるのが得策と言えるかもしれません。特に女性は「偶然」という突発的なことに運命的なものを感じ、恋に落ちることもあります。

ただし、あまりにもしつこくすると、「ストーカー」と間違われかねませんのでご注意を！