日本公庫総研レポート;中小企業 ITの革新と新たな事業展開 考察 - 経営戦略・事業ビジョン - 専門家プロファイル

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寺崎 芳紀
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閲覧数順 2024年04月18日更新

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日本公庫総研レポート;中小企業 ITの革新と新たな事業展開 考察

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皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。


日本政策金融公庫総合研究所は、2011年3月23日に日本公庫総研レポート「中小企業が担うIT の革新と新
たな事業展開」を発表しました。

概要版と詳細版のWebサイトは、以下の通りです。

・概要版;http://www.jfc.go.jp/common/pdf/tyousa_souken_11_03_01.pdf
・詳細版;http://www.jfc.go.jp/common/pdf/soukenrepo_11_03_02.pdf

本日は、このレポートの結果から考えを述べます。

本レポートの概要版は、以下のように記載されています。

『1.本レポートの特徴
IT イノベーションの「担い手」として独自の製品・サービスの開発に成功し、躍進を遂げた中小企業に着目し、14 社の事例を詳細に分析。

2.IT の新潮流がもたらすビジネスチャンス
IT を取り巻く最近の動きとしては、(1)インターネットの普及、(2)リッチコンテンツの普及、(3)携帯電話によるインターネット利用、(4)消費者発信型メディアの台頭、(5)ソフトウエアのサービス化の進展 があげられ、それらの動きが中小企業にビジネスチャンスをもたらしている。

3.IT 革新の担い手となる中小企業の事業展開の特徴
事例企業を詳細に分析した結果、IT イノベーションの担い手となる中小企業の事業展開の取組みを競争優位性の構築と、競争優位性の維持に分けてみていくと、以下の特徴があげられる。

■ 競争優位性の構築
競争優位性構築の取組みの特徴としては、(1)新規成長分野の迅速な参入、(2)ターゲットや機能の絞り込み、(3)顧客の囲い込み、(4)外部資源の活用、(5)受託開発から自社製品・サービスへの展開 があげられます。

■ 競争優位性の維持
構築した競争優位性を維持する取組みの特徴としては、(1)絶え間ないバージョンアップ、(2)製品・サービスの変化と拡張、(3)大手企業との取引を契機とした販路開拓、(4)海外展開、国際化への対応があげられます。』

上記レポートは、IT中小企業の経営について調査・分析しています。
経営に関する課題や対応は、IT事業以外の分野でも大いに参考になります。

特に、技術力で差異化を図り、独自分野での事業展開を考えている中小企業の経営者には是非一読をお勧めします。

中小企業がその優位性を最大限に発揮するためのポイントは、経営者自身にあります。
中小企業の経営は、経営者の能力と個性で優劣が決まると言っても過言ではありません。

本レポートでは、経営者の「先見性」と「こだわり」の重要性について以下の通り書いています。

●経営者のもつ「先見性」の重要性

IT 革新の担い手となる中小企業の経営者は、IT 産業を取り巻く新潮流をいち速く予測している。
中小企業がIT イノベーションを遂行するには、技術の先進性だけでなく、経営者が時代の先を読む先見性を持つことが求められる。

●経営者が「こだわり」をもつことの重要性
IT 産業において中小企業がイノベーションを遂行するには、ニッチな市場に絞り込んだり、特定の機能に特化したりするなど中小企業の強みを活かす必要がある。そしてそのためには、経営者が「こだわり」を持って事業を運営することが求められる。


海外を含めた市場は常に動き、変化しています。
この環境下では、経営者が自分のレーダー能力を最大化して、社会のニーズや方向性を素早く見極めていくことが重要です。
常にどうやって儲けるか、新規事業を立ち上げるかを考えていると、ひらめきが出て来ることがあります。

自社の事業基盤や他社の動き、海外の動きなどを理解しながら、方向性を読んで自社商品やサービスの開発・供給方法を決め、実行していくことが大事です。

もし方向性を読み間違えたら、即時に方向転換します。中小企業だからこそ、小回りが利く経営が可能です。
自社の特徴を生かせて差異化が出来る市場を探し出し、一定の収益を確保出来る事業にします。

下請けで無く、自社ブランドで勝負するようにします。
いわゆる大手企業や中堅企業の「協力企業」に徹していると、飛躍は難しいです。

ニッチな市場で自社分ブランド品やサービスを提供して一定の収益を上げている多くの中小企業が存在しています。
この時に重要なことは、どの市場で勝負するかです。
世の中の需要が高く、高度な技術やノウハウが要求される市場が狙い目です。

安全、安心、地球温暖化対策、環境、高齢化対策などが狙い目市場のキーワードです。

もう一つ重要なことは、経営者のこだわりです。
狙い定めた市場や事業分野で、自社の強みを出せるように特化して徹底的に市場と顧客を獲得するまで「しつこく」追求する姿勢です。

継続が力になり差異化を可能にすることがあります。
ただし、方向性が間違っていないかどうか常に確認しながら進む姿勢も同時に必要です。

間違った分野に投資しても事業は出来ません。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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