買わない時代のヒット市場予測を15年かけ調査した理由その1 - 経営戦略・事業ビジョン - 専門家プロファイル

菓奈 毎美
菓奈毎美&CP-MARMA 代表取締役 戦略コンサルタント
静岡県
経営コンサルタント

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寺崎 芳紀
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閲覧数順 2024年04月18日更新

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買わない時代のヒット市場予測を15年かけ調査した理由その1

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■予測データもなしに自分が今どの場所にいて、自分の何が使え、具体的に何ができるのか、何をすればいいのか分かるだろうか?

そろそろ日本の大人は、若い人に事実を教えたほうがいい時代がきた。日本のマスコミも、発言すべきに大人の日本人も、自分たちが見たいことだけをみて、見たくないことを見ぬフリをして済むことはできない。

東北・北関東大震災後、ただでさえ最悪な財政難に具体的に日本がどうすれば復興できるのか、果たしてビジョンをもてるだろうか?

日本は喪失の10年間をへて、また喪失の20年間を無駄にすごした。

その理由は1つ、一番たいせつな未来への可能性を知る努力を怠ったことだ。そのため、多くは行き場を失い、才能や性質を活かせず、世界的な能力をもった中小企業のモノヅクリ技術もどぶに捨てることとなった。

経済は金融経済をさすのではない。経済といえば、株価、円の価値だとか経済新聞は言っているが、それは実体経済ではない。実体経済が動く時に中間搾取する、利子や利息と同じことを知ったほうがいい。どんなにりっぱな経済論を論じても、実体経済のパラサイトにしかすぎない。

一生懸命汗水垂らして魚をハンティングしている大きな魚にはりついておこぼれをもらっているコバンザメと同じだ。自分の体のエネルギーをつかってそれだけの仕事をしているが、あまりにコバンザメの数が増え多くを要求するようになったらどうなるだろうか、疲れ果て、力を失い数が絶えてしまうだろう。

実体経済である日本のモノヅクリ経済はいまそんな状態だ。その強さが喪失の20年を越えてこられた理由だ。どんなに株価経済が、金融経済が権威的なことを固辞つづけてきても、コバンザメとしてくっつく大きな魚の数が圧倒的に激減したら、何で食べてゆくのだろうか?

日本に良く似ているというシンガポールは華僑系国際金融シンジケートをもってる。日本国内にたよる大きな魚がいなくなったら国際金融市場で生きてゆこうと思っても、シンジケートも何もない日本の金融機関は世界で通用できるのだろうか? 若い頃、シンガポールの銀行の仕事をした事のある私に言えるのは、無理。

以前、ワールドカップに出場する選手が乗る飛行機代もだせなかったアルゼンチン・・・今の日本はその時よりも、財政難である。

今のアルゼンチンは違う。将来予測において世界的な外貨を稼げる経営資源を持っている。中南米諸国の多くは成長できそうになると、今のアフリカのように紛争がおきて、お札の山がゼロ円になることも少なくなかった。

アルゼンチンは本当に辛い暗黒の日々が続いたが、それが災い転じて福となったのだ。米国型の工業的農業(化学肥料、農薬により)大量に生産する農業をやってこなかった。なぜなら、貧乏であったため化学肥料も農薬も買えなかったからだ。そのため、土地は有機無農薬の土壌であった。

世界的なエコ&BIO認証は厳しい。国中が有機無農薬農業の広大な土地、将来性のある経営資源をもつこととなった。

さて、日本ではリーマンショック後の国際的な不景気において、世界で売上が確実に30%以上、特に欧州では顕著に増加したものがある。

それは、「安全な食」だ。景気が悪くなると、何でも安いものが売れるというのがワンパータンの日本のマスコミ。それは間違いだ。

世界では有機無農薬の少し価格が高い商品がヒットしたのだ。唯一、ジェトロが発行する月刊誌にその記事を掲載したようだ。

なぜ、ヒットしたのか?ヒット市場予測すれば簡単に見えてくる。

国の存続がかかわるような財政難、東北・北関東大震災の復興費・・・もう目先の足元だけをみて、日本経済で金利でお金儲けなどパイが小さくなるだけだ。

 

だからこそ、日本の大人は見たくないことは見ぬふりをし、見たいところだけ見るような近視眼的な生き方をせず、目を見開き、見たくない事実を局面をみるべきだ。

どんなに無理だと思えることも、探せば、調査する努力を怠らなければ、絶対未来に活路を見出せるはずだ!

そんな努力をしたい若い人だけ、買わない時代の次のヒット市場予測データで導いてゆけばと思っている。

菓奈毎美著

買わない時代のヒット市場予測研究所

 

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