- 中村 嘉宏
- 株式会社イー・エム・ピー 代表取締役
- 東京都
- 宅地建物取引主任者
対象:お金と資産の運用
藤巻健史氏の『マネーはこう動く』という本をご紹介しましたが、
次の日の日経新聞には、
全3段で大きく広告が載っていましたね。
メルマガでも書きましたが、
この本は投資家必読の本です。
この本を読めば、
今世界や日本で起こっている経済の大きな流れと
その原因が理解できます。
藤巻氏は、その本の中で、
今最も世界経済の懸念材料である
「サブプライム・ローン問題」を取り上げています。
氏の基本的考え方は、
どちらかというと「影響は限定的」という見方。
一方でこの問題を
「影響大」と見ているエコノミストもいます。
(こちらは少数派のようです)
サブ・プライムローンの焦げ付き→米経済の失速
→中国他(日本含む)新興国の経済失速→世界的好景気の終焉。
また、この問題は
ヘッジファンドの破綻や米長期金利の上昇をもたらし、
過剰流動性を急激な収縮に向かわせる可能性があります。
世界的に金利上昇傾向にあるため、
過剰流動性の収縮は遅かれ早かれ
いずれ起こります。
過剰流動性の収縮は
資産価格(株と不動産)の下落を意味します。
すでに欧米では不動産価格の下落が始まっていますし、
米株価も上がったり下がったりの
神経質な動きをしています。
ただし、日本だけは
ここ数年間の世界的株高、不動産高から
唯一“蚊帳の外”だったため
「影響は少ない」というのが大半の見方です。
《2につづく…》
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