中古マンションの選び方 その2 - 建築家への相談 - 専門家プロファイル

奥山 裕生
奥山裕生設計事務所 主宰
東京都
建築家

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対象:住宅設計・構造

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中古マンションの選び方 その2

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マンションスケルトンリフォーム

スケルトンリフォームを前提とした

中古マンションの選び方のポイントとして、

「リフォームがしやすいマンション」と

「リフォームがしにくいマンション」に分けられます。

まず、チラシからでもわかるポイントとして、

マンションの構造形式が、

「ラーメン構造」か?「壁式構造」か?という点。

「ラーメン構造」とは、太い柱と梁で構成されている構造です。

したがって、室内に柱や梁が出っ張ることになります。

「壁式構造」とは、柱や梁がなく壁で建物を支える構造のことを言います。

4、5階建て以下の低層マンションによく見られる形式です。

「リフォームがしやすいマンション」は、

前者の「ラーメン構造」のマンションになります。

「壁式構造」の場合は、壁を壊すことが出来ないので、

大きく間取りの変更を行なうことが出来ません。

一方、「ラーメン構造」の場合は、

壁を自由に配置し直せるので、大胆な間取りの変更が可能です。

もっとも、間取りを大きく変更しなくてもいい場合は、

室内に出っ張りがなくすっきりしているという点で、

あえて、「壁式構造」の物件を選んでもOKです。

次に、チラシからはなかなか判断が出来ないのですが、

現地で調べるか、不動産屋さんに問い合わせて、

確認しておきたいポイントが、床下の給排水管です。

床仕上げとコンクリート床(スラブ)の間に空隙があり、

給排水管が自由に通せる構造になっているかどうかです。

築15年以内のマンションであれば、ほとんど大丈夫なのですが、

築20年以上のマンションの場合、たまに、

コンクリート床に直に床仕上げがされていて、

給排水管は、一度、コンクリートスラブを貫通して、

階下の天井裏を通っているというケースが見受けられます。

この場合、給排水設備の位置の変更が不可能である上に、

老朽化した給排水管の更新をすることが出来ないということに

陥ってしまいます。

そのようなマンションは、まず避けた方がよいでしょう。

同様に、天井裏にも、空間があるかどうか?

仮になくても、リフォームの方法はありますが、

天井裏に余裕があればあるほど、リフォームの自由度は上がります。

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