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日経記事;携帯メーカー,スマートフォンで海外再進出に関する考察

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皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

2月21日付の日経新聞に、『携帯メーカー、海外に再進出 スマートフォンで攻勢 NEC、豪など400万台 富士通、欧中印に供給 』 のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『日本の携帯電話メーカーが海外市場に再挑戦する。NECは年内にもメキシコやオーストラリアに、パナソニック、富士通も欧州などに進出する。

米グーグルの携帯電話用基本ソフト(OS)などを搭載、仕様が世界共通のスマートフォン(高機能携帯電話)の海外投入をテコに、2~3年後の出荷台数を国内外合計で7割増やす計画。急成長するスマートフォン分野で攻勢をかけ、グローバル市場で生き残れる規模を目指す。

日本の携帯電話メーカーは2001年に日本が先駆けて導入した第3世代携帯電話の世界での普及をにらみ、相次ぎ海外進出したが、普及の遅れに伴う仕様の違いや販売方式の違いにより、NEC、パナソニックなどが撤退した。国内大手の総販売台数約4000万台のうち大半は国内向け。

スマートフォンでは仕様が内外で同じになる。端末を共通化でき、コスト競争力で海外勢に対抗できると判断した。
日本勢は昨年、再編が進み海外で攻勢に出る体制を整えつつあり、得意の薄型化、耐久性、高精細性などで差別化を図る。

NEC、カシオ計算機、日立製作所の携帯電話部門を統合したNECカシオモバイルコミュニケーションズ(川崎市)は年内にも国内で発売するスマートフォンなどを海外に投入。
12年度の海外出荷を10年度比4倍の400万台にする計画。すでに取引のある米ベライゾンなどを通じメキシコ、豪州の現地通信会社に供給。欧州通信会社との交渉も進めている。
 
東芝と事業統合した富士通も12年度までに海外進出。欧州のほか中国、インドの通信会社に次世代携帯電話「LTE」規格のスマートフォンを供給する。

パナソニックモバイルコミュニケーションズ(横浜市、脇治社長)は15年度までに約750万台を海外市場で販売する計画。欧州のほか親会社のパナソニックが持つ家電の販売網を生かしインドや東南アジア市場の開拓をにらむ。

携帯電話で国内勢首位のシャープや京セラも海外出荷を拡大する計画。

日本勢5社の計画値を合計すると国内も含めた携帯電話の出荷総数は2~3年後に昨年比7割増の約7000万台になり、4割程度を海外販売が占める。世界シェアも5~6%と同2~3ポイント増える見通し。
 
各社はアジアの電子機器の受託製造サービス(EMS)に委託して生産、新規投資を抑える。
 
スマートフォンにはタッチパネルやコンデンサー、高周波部品など多様な部品をTDK、アルプス電気、村田製作所などの部品メーカーが供給。日本勢のスマートフォンの本格出荷で需要が拡大する見通し。

部品保護用のセラミックパッケージ首位の京セラは今期の生産量を5割増やしているが、さらに増産を検討している。』


国内携帯端末メーカーの世界市場への対応については、2月15日のブログ・コラムでも書きました。携帯端末メーカーが世界市場に再挑戦することは良いことですし、重要だと思います。

特にスマートフォンは、パソコンと同様に業界のすそ野も広く、製品本体が売れれば使用される部品の消費量も増え、経済の活性化に貢献します。

国内メーカーに求めたいのは、生き残る戦略ではなく、『勝ち残る』戦略です。
アップルのようにデザイン、機能、性能で他社を圧倒する力で、海外企業との差異化をして欲しいことです。

記事によりますと、各社は新規投資を抑えるためスマートフォンの生産を受託製造サービス(EMS)に委託するようです。
これは、変化が高速で起こる業界で勝ち残っていくための一つのやり方だと考えます。

ポイントはどの市場で売り、当該市場に適した価格・機能・性能をどう設定するかです。
韓国、中国、台湾メーカーと同じ土俵で勝ち残ることは難しく、異なった視点から事業を行う必要があります。

めまぐるしく変化するアンドロイドOSやそのOS上で動くアプリソフトをどのように取り込んで行くのかが大事です。
開発・設計のスピードが求められます。
価格は、新興国市場の場合、安くて当たり前です。

今のパソコンと同様に、安い価格帯の製品でも差異化が可能な機能・性能の確保・実現がが必要となります。

残念ながら、パソコンの世界市場で世界的に10%クラスのシェアを持っている国内企業はありません。
スマートフォンでは、少なくとも5%くらいの世界シェアを持つ企業の登場を期待します。

海外メーカーとの戦いで勝ち残る戦略の構築と実行を期待します。
大手メーカーが世界シェアを取れると、関連する部品メーカーや中小企業も潤います。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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