日経記事;米書店大手淘汰の波 ボーダーズ破産法申請に関する考察 - 営業戦略・販売計画 - 専門家プロファイル

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閲覧数順 2016年12月05日更新

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日経記事;米書店大手淘汰の波 ボーダーズ破産法申請に関する考察

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皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

2月17日付の日経新聞に、『米書店大手 淘汰の波 ボーダーズが破産法申請』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。
記事の主な内容は以下の通りです。


『米書店チェーン大手に淘汰の波が迫ってきた。16日には全米2位のボーダーズ・グループが米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請した。
電子書籍X端末やタブレット型と呼ばれる多機能携帯端末の普及で、本や雑誌をインターネット経由でダウンロードして読む消費行動が広がったのが背景だ。ネットでの書籍販売も広がり、従来型の書籍流通モデルは変化を余儀なくされている。

裁判所への提出書類によると、ボーダーズの負債総額は12億9000万ドル(約1080億円)。大口債権者には、英出版大手ピアソン傘下の米社など、主要出版社が名を連ねた。ボーダーズは米国内店舗の約3割に相当する200店を4月末までに閉鎖し、規模縮小で再建を図る。従業員も削減する方向。金融機関との間で、再生手続き中に5億ドル強のつなぎ融資を受けることで合意した。

ボーダーズのマイク・エドワーズ社長は同日の声明で「長期的に事業を続けるための資金の手当てがつかなくなった」と説明した。同社は1971年創業の老舗だが、2010年1月期まで4年連続で最終赤字を計上。四半期では10年8~10月期に債務超過に陥っていた。

米書店チェーン首位のバーンズ・アンド・ノーブルも2010年8~10月期の最終損益が1200万ドルの赤字となるなど収益悪化が続く。オンラインでの書籍販売額は増えたが、実店舗の既存店売上高が振るわなかった。

一方、米アマゾン・ドット・コムは1月末、電子書籍のコンテンツ販売がペーパーバックの販売数を超えたことを明らかにした。

米国では書籍市場全体が07年をピークに縮小に転じている。金融危機を引き金とした消費冷え込みに加え、端末さえあれば比較的手ごろな値段でコンテンツをダウンロードできる電子書籍の普及で、従来型の書籍が押されている。。。』


上記記事は、市場や業界のプラットフォームが変わると、旧型のプラットフォームのみに依存していた企業の事業基盤が崩れ市場から撤退せざるを得ない状況に追い込まれることを如実に表しています。

記事によると、ボーダーズは書店を通じての従来型の書籍流通システムに依存していたため、顧客がネットを通じて書籍を購入することが多くなり売上が急速に落ち込んだことになります。

このような事態になったのは、以下の理由によります。

1.顧客は手軽に且つ廉価に書籍を買えるため、アマゾンのような店舗を持たないネット書店から購入するか、或いは、KindleやiPadなどの携帯電子端末で読む電子書籍購入層が急増した。

2.従来型書店のメリットは、店頭で書籍の内容を事前に確認できるメリットがあったが、顧客は、より手軽に且つ廉価に買える方を優先した。

3.KindleやiPadが登場した結果、電子書籍対応本が増え顧客の心をつかんだ。


米国では、書籍を販売するプラットフォーム(インフラ)が従来型の実店舗からネット販売に移り変わっていることが明確です。
この傾向は、今後変わることなく、更に加速していくと見ています。

かって、音楽はCDを買って音響装置で聞くことが普通でしたが、今ではネットからダウンロードして携帯機器やパソコンなどで楽しむことが当たり前になっています。

アップルやグーグルは、パソコンのOSやアプリソフトの世界もネットから無償もしくは廉価でダウンロード出来る世界を作るべく積極的に動いています。

マイクロソフトの従来型のCD-ROMでOSやアプリソフトをパッケージ販売していますが、その販売プラットフォームが脅かされつつあります。
ある時に、上記書籍と同様にCD-ROM販売が行き詰まる可能性も考えられます。

別な視点で見ますと、販売プラットフォームがネット中心に動き始めると、多くの中小企業にとって多くのビジネスチャンスが生まれます。

従来型の事業では、顧客は物理的に存在する店舗から購入することを当然だとしていましたが、ネットと言うプラットフォームで購入することが当たり前になると、実店舗や営業事務所を構えなくても、Webサイトを店にして、BtoCやBtoB型のビジネスもネットを通じて行うことが当たり前になります。

中小企業は、実店舗や営業事務所を持たずにすむため、比較的低い投資で事業展開できる可能性があります。
勿論、扱う商品やサービス内容によっては、一概にネット販売の方が良いとは限りませんが。

実際、このことを商機ととらえ、ネットを前提とした新しい事業が生まれています。


はっきりしていることは、従来型のプラットフォームに固執して、ビジネスのやり方を変えないと、短期間に事業基盤がなくなるリスクがあることです。


よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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