- 杉浦 繁
- Atelier繁建築設計事務所 代表
- 愛知県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
それから各々個人からの質疑応答。
ハーイ!と元気良く手を挙げて!
・つらいことはありますか?
労働という意味では寝ているとき以外はいつも仕事、期限がありますし責任も大きいので過酷です。
あと考える仕事なので、うまくいかないことも多々ありますから、そういう時は辛いですね。
それと人の命がかかってくる仕事なので責任という物はとても大きくプレッシャーは凄いです。
・プライベートに関わりますか?
今は個人営業なのでほぼ毎日がプライベート、寝ているとき以外はいつも仕事ですから家族の協力はかかせませんね。
・道具は何を使いますか?
基本的にはパソコンと紙と鉛筆と資料があれば・・
あとは頭です。
・夢はありますか?
子供の頃は日本一世界一の建築を建てたいと思っていました、今もいつかそうなりたいと思っています。
まだまだどころかとても無理でしょう、もっともっと勉強です。
・もうかりますか?
全然儲かりません。
でもお金では得られない物をたくさん得られます。
・やめたいと思ったことはありますか?それはどんな時ですか?
一度もありません。
願わくば子供達に建築家という仕事が馬鹿みたいに働いてる貧乏な商売だ、なんて思われませんでしたように。
その後は建築家という仕事についての紹介です。
一番の仕事は、お客さんの要望とお金と土地を元にどおゆう建物を建てるかを考えることです。
そのために・・
建築の法律をよく知っていること。
建物が地震や台風でも壊れずに何十年も何百年も建っていること。
人が安全に住んだり使ったり出来ること。
要望を網羅しており必要な建物があり、それが使いやすいこと。
そして、その上で・・
格好良くて・・
綺麗で・・
素敵・・
そして人に愛される・・
それを、考えることが一番の仕事。
その次にそれを実際に建てられるよう設計すること。
これが設計士さんの仕事でもあります。
さらに、その建物が法律に適合していて構造的に地震などでも大丈夫なよう審査や検査を受けて確認すること。
最後にはその建物が設計図通りに建てられているかどうかを監督すること。
ここまでが基本的な建築家の仕事の内容です。
最後に子供達にメッセージを・・。
そういわれても・・
そういうのは苦手だな。
ま、やってみるか・・
お金がないと人は生きてはいけません。
ですから人は大人になるとお金を得るために絶対に働かなければいけません。
だったら、どうせ働くなら楽しく働く方がいい。
仕事が楽しければ毎日が幸せになれる。
いくら仕事でも毎日嫌なことを続けていたのでは幸せになんかなれないのでは?
お金のためだけに嫌な仕事をするなんて毎日が面白くなくて続かないのでは?
なんて思います。
もちろん、なりたい仕事ややりたい仕事にみんなが就けるわけではありませんし、ずっとやりたいことを探している人もたくさんいるでしょうし、仕事に就いてから楽しさや面白さや、やりがいなんかを感じる人もいっぱいいるでしょう。
でも若いうちは是非、何か好きな物を一生懸命探して欲しい。
好きなことを一生懸命頑張って欲しい。
それが将来みなさんの仕事につながってくると、きっと楽しい仕事にもつながってくると思います。
高校受験の前にはもう大きく進路を決めていかなければなりません。
中学生という今がまさにその時期です。
どんなもんでっしゃろ?
Atelier繁建築設計事務所HP
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