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閲覧数順 2016年12月09日更新

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携帯端末に見る世界市場でのグローバル企業との競争に関する考察

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皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

2月15日付の日経新聞に、『携帯見本市が開幕 韓国勢、高機能でアップル対抗』と、『日本勢、スマートフォン開発で遅れ OS進化対応できず』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事には以下のように書かれています。

『世界最大の携帯電話見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」がスペインのバルセロナで14日開幕した。ノキアなど欧州大手に加え、攻勢が目立ったのが韓国メーカーだ。LG電子やサムスン電子が高機能携帯電話(スマートフォン)の新機種を相次ぎ発表。高精細な画面など機能の充実で米アップルに対抗する。

英ソニー・エリクソンが13日発表した新機種「エクスペリア プレイ」「トップの座を狙うべく本格参入する」。
韓国LG電子のパク・ジョンソク副社長は14日、現地で開いたスマートフォンの新機種「オプティマス3D」の発表会で意気込みを語った。

新機種は3次元(3D)映像に対応した4.3型大画面液晶を備え、専用眼鏡なしで3D映像を楽しめる。3D映像を撮影したり、家族や友人と映像を共有したりする機能もつけた。8.9型液晶を搭載したタブレット端末も新たに投入。パク副社長は「真のタブレット競争がこれから始まる」と力を込めた。

 サムスン電子は世界で1000万台以上を販売したスマートフォンの人気機種の後継モデル「ギャラクシーS2」を発表。4.3型の高精細な画面を搭載し、処理性能も強化した。高機能カメラや家電との連携、音声入力、検索といった豊富な機能をアピールする。

大型画面を装備した「ギャラクシータブ10.1」も合わせて投入。書籍や動画の閲覧に適した機能を打ち出し、アップルの多機能携帯端末「iPad(アイパッド)」が席巻するタブレット市場の攻略を狙う。

欧州勢では英ソニー・エリクソンがゲームの操作に使う方向キーなどを搭載する「エクスペリア プレイ」を発表した。画面タッチで簡単に遊べるゲームから本格的なゲームまで手軽に楽しめる機能を若年層に売り込む。坂口立考上級副社長は「通信と娯楽を融合した新しい体験を提供したい」と強調、「ウォークマン携帯」などに続くヒットを目指すという。

世界最大手、フィンランドのノキアは米マイクロソフト(MS)と組んで巻き返しを狙う。これまでは安価なモデルを中心とした商品構成で、台数のシェアは高いものの高機能機の市場では出遅れていた。MSのスマートフォン向け基本ソフト(OS)「ウィンドウズフォン」を搭載した機種を投入して攻勢に出る。

見本市では海外の主要メーカーがスマートフォンの新製品などを相次ぎ発表したが、日本メーカーの世界市場向けの新機種の発表は皆無。日本勢の世界での存在感のなさが改めて浮き彫りになった。特に目立つのはスマートフォン分野での開発の遅れだ。背景には携帯電話に搭載する基本ソフト(OS)の急速な進化に対応できていない実態がある。。。』


この記事の内容が正しいとしますと、国内市場に依存してきた企業が世界市場でグローバル企業と戦うことの課題が典型的に表れています。

国内携帯メーカーは、携帯に搭載するOSはNTTドコモやKDDIなどの通信会社と共同で開発してきました。電話機の販売は通信会社が全量を買い取る方式が長く続いてきました。しかも、新機種は2年後のロードマップを想定して、共同で技術開発をしてきたのが慣習でした。

そこに2年前に黒船が現れました。アップルのiPhoneやIPadなどの高級携帯端末です。
その後にGoogleが無償OSのアンドロイドを引っ提げて高級携帯端末市場に参入してきました。
OSの観点から見ますと、明らかにアンドロイドが当該端末向けの主流になりつつあります。

NTTドコモやKDDIなども、アンドロイドベースの携帯端末を売り始めました。

国内の携帯端末の事業構造は大きく変わりました。
国内独自OSからアンドロイド搭載機器への変化が急速に始まっています。韓国製端末が国内で売れ始めました。
シャープや他の国内メーカーは、国内市場でも世界市場でもグローバル企業と戦う状況に直面しています。

アンドロイド自体も急速に変化しています。
Googleは、使い勝手の向上や新機能盛り込みなどのためにアンドロイドをメーカーと連携して改良を重ねていきます。
現時点では、この改良に影響を与えているのが韓国メーカーのようです。

国内企業が、国内と世界市場で戦っていくには、もしアンドロイドOSで勝負するなら、事実上の世界標準となるこのプラットフォームで主導権を取るように動かないと何時も韓国メーカーなどの海外企業の後塵を拝することになります。
これでは、何時経っても世界市場で勝てないし、国内でもグローバル企業にシェアを取られます。

参考になるのが、ソニーエリクソンの動きです。
新聞記事では、ソニーエリクソンは欧州メーカーとして扱われていますが、ソニーの血が入った国内メーカーでもあります。

このソニーエリクソンのみが、最新のアンドロイドOSを搭載した携帯端末を発表しています。
ソニーは、世界シェアはHPやDELLの半分以下ですが、海外で売っている数少ないパソコンメーカーです。
このソニーだからこそ、携帯端末でもグローバル企業と同じ速度での事業展開が可能になっていると考えます。
但し、同じ速度での事業では勝てません。
グローバル企業以上の速度で事業展開し、業界をリードする立場を確保しなければ勝ち残れません。


中小企業もグローバル企業と戦う場合、同じ環境下におかれることを理解する必要があります。
同時に、ニッチな市場で他社との競合を避けされる市場・顧客を開拓し、独自な事業を行うのも一つの方法です。

ポイントは、国内市場を含めた世界市場でグローバル企業とどう戦うか、或いは、競合をどう避けるか考え実行することです。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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