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丹多 弘一
丹多 弘一
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山本 雅暁
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閲覧数順 2016年12月04日更新

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日経記事;電子部品,高シェア強みスマートフォン効果に関する考察

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皆様、
こんにちは。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

2月8日付の日経新聞に、『電子部品、高シェア強み 収益回復 スマートフォン効果 4社が最終増益』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『電子部品大手の業績が家電大手に先行して改善している。スマートフォン(高機能携帯電話)市場の成長で関連部品の販売が伸び、2010年10~12月期は下記大手7社の営業利益/合計が金融危機前の07年10~12月期の4分の3まで回復。5割前後にとどまる家電大手に差を付けた。世界シェア1位の製品を持つ高い競争力を背景に、新たな需要を着実に取り込んでいる。

・京セラ;電子部品などを保護するセラミックパッケージで高いシェア
・TDK;HDD用磁気ヘッドが主力。携帯向け高周波部品も好調
・日本電産;HDD用の精密モーターで圧倒的なシェア
・日東電工 ;液晶用光学フィルムでトップ。スマートフォン向けが拡大
・村田製作所;世界1位のセラミックコンデンサーの需要が急増
・アルプス電気;スマートフォン用にタッチパネルが好調
・ローム;大規模集積回路(LSI)で高い競争力

7日出そろった大手7社の10年10~12月期の連結決算は、4社で最終増益、5社で営業増益となった。うち村田製作所と日東電工は、11年3月期通期予想を上方修正した。

減益となった日本電産を含めて、営業利益率は4社で2桁台となり、5%前後にとどまる組み立てメーカーと比べ、収益性の高さが際立つ。リーマン・ショック前の07年10~12月期比での回復度では京セラや日東電工が約9割に達した。

高収益を支えているのが、世界シェアで首位の部品や部材だ。特に高機能化が進むスマートフォン分野では、アジアメーカーなどと比べて大きく先行している独自技術が利益の源泉となる。従来の携帯電話より搭載部品が多いのも追い風だ。

村田製は基板上で電気を蓄えたりノイズを除去したりする積層セラミックコンデンサーの世界シェアが約35%とトップ。特に「スマートフォンに搭載される超小型品では他社を寄せ付けない」(同社幹部)という。

10~12月期の営業利益が3割増となった京セラは半導体や電子部品用のセラミックパッケージで世界市場の大半を握る。過度な価格競争を回避しながら、収益の確保が可能な状況にある。

日東電はスマートフォンやタブレット型端末に不可欠なタッチパネル用フィルムが好調。「光学フィルム全体の売上高に占めるタッチパネル関連の比率が4~6月期は10%程度だったが、10~12月期は約15%に高まっている」(藤原達之助CFO=最高財務責任者)

スマートフォンの恩恵が少なかったロームが7日発表した10~12月期決算は、薄型テレビ向け大規模集積回路(LSI)などの減速が響き営業利益が31%減の72億円にとどまった。

日本電産も10~12月期は6%の営業減益。「材料費や人件費の上昇、ドルに対するタイバーツや人民元の上昇など悪化要因が重なった」(永守重信社長)。ただハードディスク駆動装X(HDD)用精密モーターでの圧倒的なシェアを背景に、金融危機前の水準はほぼ回復している。。。』


上記記事は、スマートフォンなどの売上が伸び、当該機器で使用される部品の需要が拡大したことで、これらの部品に強みを持つメーカーの業績が回復したことについて書いています。

上記メーカーは、各部品で強みを持っており他社を寄せ付けない差異化を可能にしています。
スマートフォンやタブレット型端末の高機能を引き出すために必要な部品は、言わば、これらの製品群のプラットフォームを形成していることになります。

パソコンで言いますと、インテルのCPUに相当すると考えます。

パソコンは、CPUなしには製品化できません。心臓に相当するキーデバイスです。
パソコンメーカーは赤字に陥っても、インテルは黒字を維持できます。
CPU市場では、ほぼ独占的な立場を維持しているからです。

国内の上記部品メーカーは、更に技術力を高めて他社を寄せ付けない部品を供給し続けられれば、インテルと同じように勝ち残ることができます。

ここに中小国内メーカーが今後海外勢と戦って勝ち残っていくヒントがあります。
当該部品がなければ、スマートフォンやタブレット型端末の製品化が出来ないような事態に持って行くことが必要です。当該製品のプラットフォーム供給者としての立場をより一層強化していくことです。


片一方、中小企業は大手企業と同じ土俵では勝負できません。
しかし、ニッチな市場で製品化して独占的な立場を作ったり、当該機能・性能を引き出す上で必要なコア部品を提供することにより、上記大手部品メーカーと同様にニッチな市場でも大きな競争力を持てるようになります。

ニッチな市場でも独占的な地位を確立できれば、一定の収益を稼げます。

何時も言っている通り、中小企業はニッチな市場で圧倒的な差異化を持ち、世界中に供給する姿勢で技術力・開発力を維持強化する必要があります。

その方法こそが、中小製造業者が収益を確保・拡大できるやり方です。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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