日本国債の格付け引き下げの影響!? - 貯金・家計キャッシュフロー - 専門家プロファイル

浅見 浩
株式会社グライブ ファイナンシャルプランナー
東京都
ファイナンシャルプランナー

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伊藤 誠
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(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2016年12月09日更新

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日本国債の格付け引き下げの影響!?

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 1月27日にスタンダード&プアーズ(S&P)が日本の長期国債の格付けを
 「AA」(ダブルエイ)から「AA-」(ダブルエイマイナス)に1段階引き下げ
 ました。

 その前に基本知識の確認をしておきましょう。

 ○スタンダード&プアーズ(格付け会社)とは?

 債券の支払能力を評価する民間の会社です。AAA(トリプル・エー)、
 BB(ダブル・ビー)、C(シングル・シー)などの記号で判定し、
 ランク付けをしています。

 「AA」は、財務力が非常に強いという意味です。「A」強い保険財務力を有
 するが、「AAA」「AA」の格付に比べ、事業環境が悪化した場合、
 その影響をいくぶん受けやすい、という意味です。

 格付の後に付加するプラス記号(+)またはマイナス記号(?)は、格付カテゴ
 リー内での相対的強さを表わす。

 格付けのメリットは、決算書など財務資料を直接読みこなさなくとも、比較的
 容易に金融機関の健全性が判別できる点にあります。

 ○債券とは

 簡単にいうと市場で流通する「借用証書」です。国が発行する債券を「国債」
 会社が発行する債券を「社債」といいます。

 余談ですが、会社がお金を集める方法には、借りる方法と出資してもらう方法
 があります。借りる方法として「社債」を発行し、出資してもらう方法として
 「株式」の発行があります。

 違いは、「株式」で集めたお金は返す必要がない点です。その代わり、
 利益配当を受けたり、経営に参加したりなどの特典があります。

 会社は投資家にお金を返す義務がありませんので、お金を回収する場合は
 他人に売るという方法をとります。

 一方、債券は「借用証書」ですから、元本と利子が約束されています。

 たとえば、100万円を金利5%、満期(償還期間)5年間で貸せば、あなたは
 毎年5万円の利子収入を受取ることができ、満期になれば、発行体が倒産しな
 い限り、100万円を返してもらえます。

 発行体の信用力が低ければ金利を高くしないと誰もお金を貸してくれません。

 ですから、一般的には、格付けの低い発行体の債券の金利は高くなります。

 ○長期国債、長期金利とは

 国債の場合償還期間5年超のものをいいます。日本の国債では10年物の国債
 がこれに該当します。長期金利の代表的な指標です。長期金利は会社が
 設備投資を行うときや個人の住宅ローンの金利に影響があります。

 ○金利と債券価格の関係
 
 逆の関係にあります。金利が上昇すれば債券価格が下落します。
 満期まで持てば元本は保証されますが、満期前に売る場合は債券の価格は
 変動します。

 では、本題に入りましょう。

 通常、

 財政悪化

 ↓

 格付けが下がる

 ↓

 金利が上昇

 ↓

 国債暴落

 ↓

 財政破綻

 となります。


 日本の場合、格付けが下がっても、まだ、世界標準からすると超低金利です。

 なぜでしょう?

 日本の場合、国債の購入先は日本の銀行、郵貯で95%以上を占めています。

  これら金融機関が国債を購入している限り、国は予算を執行できますので、
 財政破綻をすることはありません。

 日本国内で消化できなければ、海外の投資家に購入してもらう必要がありますか
 ら、金利は急上昇するでしょう。

 しかし、今のところは、国債暴落→財政破綻のシナリオはなさそうです。

 また、国の場合、徴税権がありますから、この点の家計と決定的に違う点です。

 ただ、今の政権では成長戦略がありませんから、このままいったら日本が破綻
 しないとも言えません。

 万一のことも考え、資産防衛を考えておくことが大切ですね。

 

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