- 柳沢 伸也
- やなぎさわ建築設計室 代表
- 建築家
対象:住宅設計・構造
天井の高い居室は開放感があり、空間の豊かさを感じられます。特に家族が集まる場所は、空気の気積を確保するため、なるべく天井を高くしたいと考えます。
日本での天井高さは、賃貸住宅で2.3m、分譲住宅で2.4mというのが一般的です。一方、イタリアでは天井高さ2.7mが一般的で、歴史的価値のある住宅は3m以上ある事例も多く見られました。
今回のW邸では、高い天井を希望されていたクライアントと共通認識を持つことができ、リビングルームの天井高は2.8mとしました。
天井高を高くする場合には、暖房計画にも注意を払います。W邸ではガス床暖房を取り入れ、天井にはシーリングファンを設置しました。
一方、空間にはメリハリを付けることも大事だと考えています。豊かな空間へ至るアプローチ空間(廊下等)では、むしろ天井を低く設定することを心がけています。
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