日経記事;『東芝,米社へシステムLSI生産委託』 に関する考察 - アライアンス・事業提携 - 専門家プロファイル

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日経記事;『東芝,米社へシステムLSI生産委託』 に関する考察

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経営戦略 集中と選択;事業撤退

皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

1月25日付の日経新聞に、『東芝、米社にもシステムLSI生産委託 最終交渉に メモリー事業に集中』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『東芝が最先端のシステムLSI(大規模集積回路)で、ファウンドリー(半導体受託生産会社)大手の米グローバルファウンドリーズへの生産委託で最終交渉に入ったことが24日、明らかになった。東芝はすでに韓国のサムスン電子を中核に外部に生産委託する方針を表明している。製造コストの削減と経営資源を得意のメモリー事業に集中する東芝の戦略が加速する。

グローバルのダグラス・グロース最高経営責任者(CEO)が24日日経のインタビューに応じ、最終交渉に入ったことを明らかにした。東芝関係者も「サムスンと並行してグローバル社への生産委託を昨年から検討してきた」としている。

東芝はシステムLSIで自前の大規模な生産能力増強をせずに外部企業に生産を頼む「ファブライト」戦略を進める。研究開発や生産に膨大な費用がかかる回路線幅40ナノ~28ナノの最先端LSIの生産を外部に委託する。

一方で、設計開発に技術者や資金を集中。製品力を引き上げて、業界標準のシステムLSIを持つ半導体メーカーに対抗する。

東芝はサムスン電子に主力品の画像処理系の低コスト生産を任せ、グローバル社には最新技術を駆使した半導体の生産を委託する方針とみられる。

グローバル社はすでにルネサスエレクトロニクスとも生産委託で契約している。日本のシステムLSI企業は設計や開発、製造を自社で一貫してやってきた。
膨大な開発や設備投資を軽減するため欧米企業に遅れてビジネスモデルを転換し始めている。

グローバル社のグロースCEOは今後、東芝やルネサスに半導体を納めることで「日本の電気、自動車など最終製品の顧客に製品を使ってもらえるようになる」商機の拡大に期待している。。。』


本ブログ・コラムでたびたび国内製造会社の事業再編や集中と選択について書いてきました。
今回の東芝の記事も、得意分野に経営資源を集中して競合他社に対抗する、「集中と選択」策について書かれたものです。

かっての大手家電メーカーは、多くの製品群を持った「総合家電」が一般的でしたが、海外企業との競争に負けて事業見直しを行い、「集中と選択」を実行しています。
欧米企業と比べると周回遅れの感じはありますが、実行し経営体質の強化を図ることは重要です。

東芝は、主力半導体製品のシステムLSI生産をサムスン電子とグローバル社との提携で外部委託し、投資の軽減を図ります。
委託先は、生産量が多くなりますので投資回収をより効率的に行えるメリットがあります。

東芝は、システムLSIの生産をサムスン電子とグローバル社に生産委託する方法を取ります。
2社に異なる製品ラインナップを生産委託しますが、同時に、1社に委託すると依存率が高まり、当該企業の工場で事故などが発生すると供給できなくなる可能性がありますので、そのリスクを軽減できるようにするためであることも理由であると考えられます。

発注側も委託側も共に効果・利益をエンジョイできる「Win/Win]の関係が作れています。

国内企業はより活発に集中と選択を行って専門性を高め、当該事業では他社に負けない差異化を実現することが重要です。

中小企業は、現在大手家電・半導体、自動車メーカーなどが積極的に行っている連携を活用した「集中と選択」を参考することにより、連携による自社競争力強化策のヒントを持てる可能性があります。

但し、自社の実情に合った形での連携方針や手段を考え・実行することが重要なことは言うまでもありません。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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