- 杉浦 繁
- Atelier繁建築設計事務所 代表
- 愛知県
- 建築家
対象:新築工事・施工
実は、プリウスと真逆なのが太陽光発電ってやつではないのか?
と、思っています。
何のこと?って思うかもしれませんが・・
家の屋根にのっけておいて自家用電気をつくるあの太陽光発電のことです。
自分ちで使うだけでなくて余ったら電力会社に売電すれば儲かる!なんていうあれです。
ま、ちょっと考えりゃわかると思うのですが、本当に儲かるのならあっという間に皆々やるはずなのにそうはならない・・
ということは儲かるほどではないということです。
それどころか元が引けない。
仮に住宅用3kwの機器が200万円とします。
電力会社によりますが、売電が25円/1kwとすると、年間で75000円儲かる。
つまり、作った電気を全部売ったとしても元を引くのには26.6年かかります。
実際には作った電気の半分以上は自分ちで使いますし、発電できないような天候状況の時は買電するわけですから複雑にはなりますがさらにかかる・・
その上・・
年ごとにメンテナンス代金が必要です。
機械はいつか絶対に壊れますし・・
せめてチャラくらいならみんなもっとやるんでしょうけどね・・
儲かりたいから、なんてやることでは決してないのです。
そこで、国も補助金なんかを出して一生懸命に太陽光発電を一般に普及しようとしています。
でも発電力によるのですが・・
10万や20万ばっかではねえ・・
せめて半分くらいは出せばいいのに。
まあ無理だろうな、全部出してたらまた大巾増税だわ・・
とはいうものの、太陽光発電は本当にクリーンでこれこそ最もエコな発電機であることは間違いがありません。
何とかもっと太陽光発電を普及できないもんだろうか?
そこで考えるのがプリウスです。
プリウスに乗っている人達のあの誇らしさを太陽光発電のついた家にも持たせることは出来ないものでしょうか?
儲かるとか損するとかじゃなくて、何か違う物が与えられれば皆やるんじゃないでしょうか?
と、思うのですが・・
世の中、なかなかそううまくはいかないようです。
だって、歩いていても屋根の上なんて見えないもん!
それこそ各企業が勝手に適当にエコなんて付けるんじゃなくて、国が太陽光発電を取り入れた家にはエコハウス認定!とかして・・
エコハウス認定を受けたら家の門とか玄関とかにどっからでも見えるように、どんな遠くからでもわかるようなでっかくてスッゲー格好いいマークをバーンと貼るとかしたらどうでしょうか?
ただ、今現在においては太陽光発電ってのはやっぱり本当に環境のためにって考えたときに取り入れるべき機器です。
いつかはわかりませんが、世界中の住宅の屋根が全て太陽光発電の屋根になるなんて日がやってくるのかもしれません。
日本中の家が全部太陽光発電になれば、もう原発なんて作らなくてもいいと思うのです・・
Atelier繁建築設計事務所HP
http://homepage3.nifty.com/ateliershigeru/
このコラムに類似したコラム
床を張りはじめました。 信戸 昌宏 - 建築家(2016/09/23 12:00)
「スマートエネルギーWeek2013」 清水 康弘 - 工務店(2013/03/01 18:00)
自家発電80%練馬Y-HOUSEプロジェクトの最終模型 栗原 守 - 建築家(2012/03/27 16:14)
「推奨本」 清水 康弘 - 工務店(2011/07/05 11:54)
「LCCM住宅」 清水 康弘 - 工務店(2011/05/06 09:59)