- 塚本 有紀
- フランス料理・製菓教室「アトリエ・イグレック」 主宰
- 大阪府
- 料理講師
対象:料理・クッキング
- 黄 惠子
- (料理講師)
1月18日の夜に、関西での今年のガレット・デ・ロワの献上式が京都の日仏会館で行われました。
ガレット・デ・ロワは1月6日のご公現の祝日を祝う、フランスの行事菓子です。ご公現とは、幼子イエスを東方の三博士が訪問、礼拝したことをさします。フランスでは年明けから1月末まで町中のお菓子屋さんやパン屋さんにガレット・デ・ロワが並びます(詳しくはコラムで)。日仏学館とクラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワの主催で、フィリップ・ジャンヴィエ在京都フランス総領事に大きなガレット・デ・ロワが献上されるのです。私は関西でのクラブの活動のお手伝いをしてるので、今回も寄せていただきました(詳しくは別コラムにて)。
写真の大きなガレット・デ・ロワは、昨年度のガレットコンテスト優勝者、「お菓子の森」の寺田さんの製作されたもの。寺田さんは今年のパリでのコンクールに出場されることになっています。
島田進(パティシエ・シーマ)会長のご挨拶とビゴさん(ビゴの店)の乾杯のあと、ビゴさんと、コックコートを羽織られた総領事がナイフを入れます。
その後はシェフたちが一気に切り分け、参加者に配られます。
私も、頂いてみました。がっしりした折り込みパイ生地に、ざっくりアーモンドがいっぱいに詰められていて、食べ応えのある味わいです。
この大きなガレット・デ・ロワの中には、なんとクリストフル製の5個のフェーヴが入れられているのです。切り分けられたピースの中にフェーヴが入っていた人には、プレゼントが用意されています。いいなあ、私も当たりたい!と切に願いますが、それはお客様用ですから、本当に当たってはいけません。
外のホールにはたくさんのシェフがたが作られたガレットがずらりと並び、これも試食をすることができます。
受付の仕事の合い間を見て、今回は8人のシェフのガレット・デ・ロワを味見することができました。パイ生地の厚さ、さくさく加減、アーモンドの味や粒子。皮付きかどうか、食感、甘さなどなど、それぞれみんな味が違っていて毎回のことながら感心させられます。シンプルな構成だからこその、味のバリエーションの豊かさだと思います。
折り込みパイ生地とアーモンドクリームという組み合わせ。嫌いな方はあまりいない組み合わせだと思います。もっともっと日本中に広がり、気軽に買える日がくることを楽しみにしています。
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