日経記事『NEC,レノボと合弁 パソコン日中連合』に関する考察 - アライアンス・事業提携 - 専門家プロファイル

グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 代表
神奈川県
経営コンサルタント
専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

日経記事『NEC,レノボと合弁 パソコン日中連合』に関する考察

- good

  1. 法人・ビジネス
  2. 新規事業・事業拡大
  3. アライアンス・事業提携
経営戦略 アライアンスの事例と経営手法としての活用と課題

皆様、
こんにちは。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

1月21日付の日経新聞に、『NEC、レノボと合弁 パソコン日中連合 最終調整 過半出資受け入れ』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『NECは中国のパソコン最大手レノボ・グループ(聯想集団)と合弁でパソコン事業を展開することで最終調整に入った。日本と中国市場のパソコン首位同士で連合を形成、開発や生産、資材調達を一体化し規模拡大で競争力を高める。年内にもNECのパソコン事業会社にレノボが過半を出資する方向だ。日中を代表する企業が連携し世界のパソコン市場を本格的に開拓する。

パソコンの生産、販売を手掛けるNECの100%子会社、NECパーソナルプロダクツが合弁会社の母体となり、れの簿が過半数を出資する方向だ。パソコンだえでなくパソコン周辺機器事業にも広がる可能性がある。

NECは国内パソコン市場でシェア首位の20%弱を握るが、世界シェアは1%未満。レノボは中国でのシェアが27%と首位で世界シェアも約8%で4位。

NECのパソコン売上は2500億円程度と見込まれ、全体売上、3.5兆円の10%以下。
競合の台頭や価格下落で収益性が低下。国内市場の成長が見込みにくい中、レノボ主導の事業形態に移行してパソコン事業の成長余地を確保する。

NECはクラウドコンピューティングなど、情報システムサービスと通信、携帯電話事業に経営資源を集中させる狙いがある。特に、レノボのパソコンユーザー向けにこうした事業を展開できれば、アジア市場を一気に開拓できる。

合弁後もNECブランドは当面存続する公算。アフターサービスなど国内のサポート体制も従来通り継続する。

レノボはNECの広範な販路などを活用し、約5%ある国内シェアを高める。無線など最先端の技術を持つNECと手を組めば、クラウドを使った次世代端末の開発でもメリットが大きいと判断しているようだ。

IDCなどの推計では、パソコンの世界出荷台数は14年に10年比約6割増の約5億5000万台に増えるのに対し、国内は5%減の約1480万台になる見込み。
中国など新興国市場が需要をけん引するなか、国内パソコン各社は海外展開が課題になっている。スマートフォンの台頭で携帯端末との競合も激しくなっている。。。』


パソコンの世界市場は伸びていますが、1~2%のシェアでは今後の生き残りは難しいと考えます。
NECの世界シェアは、0.9%だそうです。
縮小するパソコン国内市場でシェア1位でもこれでは生き残れません。

5年前にIBMはパソコン事業に見切りをつけ、レノボに事業売却を行いました。
いわゆる集中と選択を行い、自社経営資源を得意なソフトやサービス、サーバーに集中し、IT市場で大きな存在感を出しています。

NECもIBMと同様に集中と選択により、レノボとの提携・合弁で事業の整理と集中を行おうとしていると考えます。一つの可能性として、将来、NECブランド品は無くなる可能性があると感じています。

NECの経営方針は正しいと考えます。

レノボにとっても上記記事に書いてあるメリットがあり、「Win/Win」の関係が成り立つ提携です。

パソコン国内メーカーの世界シェアは、以下の通りです。
・東芝;5.2%
・ソニー;2.1%
・富士通;1.8%
・NEC;0.9%
・パナソニック;不明だが0.6%未満か


多分10%以上の世界シェアがないと生き残るのは難しいと考えています。
理由は、HP、デル、エイサー、レノボなどの10%近辺もしくはそれ以上のシェアを持つ企業が、より積極的な世界展開を行い、売上・シェアを伸ばす可能性があるためです。

現在、家電や電気電子業界では、経営資源を得意分野に集中し世界市場で戦えるようにするための連携・提携が積極的に行われています。

パソコン事業も同じような動きが出て来ると予想します。
ポイントは世界市場で戦えるか、或いは、どう戦うかの視点で今後の事業の方向性を考えることです。

国内企業は一時、内向き志向にありましたが、連携・提携・M&Aを積極的に行うようになり、先鋭した事業戦略による事業展開を行うようになってきています。


中小企業も大手企業と同様に世界市場でどう戦うか、真剣に考える必要があります。
他社と連携して行うか、或いは、得意技術・商品に磨きをかけてニッチな市場でしたたかに売上・利益を確保していくか考え、実行する必要があります。

よろしくお願いいたします

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

カテゴリ このコラムの執筆専門家

(神奈川県 / 経営コンサルタント)
グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 代表

起業・企業存続の為の経営戦略立案・実行と、ビジネススキル向上

起業及び、事業拡大や経営合理化を目指す企業に対して経営コンサルを行います。大手メーカーで得た経験を活かし、補助金活用、アライアンスやM&A、市場分析に基づいた事業戦略策定・実行や事業再生を支援します。OJT研修でのビジネススキル向上を支援します。

カテゴリ 「経営戦略」のコラム

このコラムに類似したコラム

日経記事;大塚製薬,結核治療で連携 ビルゲイツ財団 に関する考察 山本 雅暁 - 経営コンサルタント(2011/05/07 10:19)

日経記事;『富士フイルム、バイオ医薬事業買収』に関する考察 山本 雅暁 - 経営コンサルタント(2011/03/01 10:16)

日経記事;NEC,液晶 中国合弁に切り替え子会社株売却に関する考察 山本 雅暁 - 経営コンサルタント(2011/02/26 16:21)

日経記事;リチウムイオン電池,日立/宇部興が提携 に関する考察 山本 雅暁 - 経営コンサルタント(2011/01/15 08:34)

日経記事『東芝,サムスンと提携先端LSIの生産委託』に関する考察 山本 雅暁 - 経営コンサルタント(2010/12/24 09:27)