日経記事;次世代半導体,印刷技術で安く 大日本印刷 に関する考察 - 新規事業・事業拡大全般 - 専門家プロファイル

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日経記事;次世代半導体,印刷技術で安く 大日本印刷 に関する考察

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皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

1月12日付の日経新聞に、 『次世代半導体、印刷技術使い安く 大日本印刷が新装置、投資を軽減』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。


記事の主な内容は以下の通りです。

『大日本印刷は印刷技術を応用し、次世代半導体の生産コストを大幅に低減する技術を開発した。微細な回路をシリコンウエハーに書き込む主要工程のコストを、現行に比べ約3分の1に圧縮できる見通し。まず携帯電話などに大量に使われるフラッシュメモリーでの実用化を目指し、6月から内外の大手半導体メーカーに装置や材料のサンプル出荷を開始する。

半導体の生産は現在、ガラス基板(フォトマスク)に描かれた回路を、露光装置を使いシリコンウエハーに縮小投影し、焼き付ける製法が主流。最新のフラッシュメモリーの回路線幅は20ナノ(ナノは10億分の1)メートル台にまで微細化が進み、次世代半導体の生産では露光装置だけで1台100億円以上、工場建設では数千億円の投資が必要になる。

大日本印刷が開発した新製法は印刷技術を応用、次世代半導体の設備投資の大幅な軽減につながる。回路を描いたフォトマスクをシリコンウエハーに直接接触させ、紫外線を当てて回路パターンを転写する。半導体露光と比べて、転写装置やフォトマスクなどが安価になる。

大日本印刷は米ベンチャー企業と共同で新技術に必要な転写装置とフォトマスクの開発を進めてきた。今回、量産に向けて不可欠なフォトマスクを安価に複製できる装置の開発に成功、サンプル出荷後の評価をみて、量産に乗り出す考え。装置も小型化できるため、複数の装置を生産ラインに組み込むことで生産性も高められる。』


昨日のブログ・コラムでファナックの動きについて考えを述べました。
昨年後半から、各企業の積極的な投資や新規事業開発・開拓の動きが目立つようになっているとの印象を持っています。

バブル崩壊やリーマンショック後の長い企業活動・経済停滞時期から、一部の企業ではありますがようやく積極的な動きが見られるようになりました。

要因は、新規事業や海外企業との競争激化による技術革新です。
新規事業や競争は、それらを解決し打ち勝つエネルギーを企業に与えます。

具体的には、環境から引き起こされたハイブリッド・電気自動車・電池、原子力発電、クラウドや高級携帯端末などのIT、医療、バイオなどです。
これらの分野には、国内に有力な企業が多数存在します。

これらの企業が一気に新規事業に対して積極的な技術投資を行いますと、すそ野の中小企業にも新規機会が生まれ、国内経済が活性化するきっかけになります。

大日本印刷の場合で考えますと、タブレット型PCや高級携帯端末などの新規需要が微細な回路を持つ次世代半導体の必要性を引き出しています。
次世代半導体を作るには、現有技術で行おうとすると大規模な投資が必要になり、国内メーカーには大きな負担となっています。
ここで投資を躊躇していると、韓国メーカーに後れを取ることになります。

半導体装置産業にとっては、次世代半導体に対する投資軽減が緊急かつ重要なニーズでした。
大日本印刷は、このニーズに対して自社の持つ印刷技術を応用して新製法を開発しました。

ファナックと同様に顧客のニーズ・声を聞いて自社の得意技術を深化させ、顧客と共に自社も得をする「Win/Win」の関係を構築することができます。
これで半導体メーカーは新規事業に対する投資を進めることができ、関連産業・市場にもポジティブな影響を与えます。
いわゆるポジティブスパイラルになります。

このような動きが上記の各産業分野で起こり始めますと、得意技術を持つ中小企業にも新規事業を行える機会が生まれます。

新規事業分野では競争も激しいものがあります。
しかし競争が課題解決や新規開発のエネルギーの一つになることは確実です。

競争ないところには革新が生まれません。

中小企業は、自社の得意技術を深化させつつ、新規事業開拓の機会を何時も伺う気構えとアンテナ力が必要です。
中小企業の強みは小回りが利くことです。

いったんチャンスをつかんだら、一気呵成に動く積極さが他社に先駆けて新規事業を自社のものにできる可能性が高まります。

開発資金は、政府の補助金を活用するのも一手です。
上記新規分野には、政府の施策として補助事業が実行される可能性が高くなります。

情報収集と感度の良いアンテナで世の中の動きをとらえるようにしましょう。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

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