家づくり・間取り図の前の「暮らしの設計図」 - 新築住宅・注文住宅 - 専門家プロファイル

村上 有紀
暮らしと住まいの育ち研究室 
東京都
建築家
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家づくり・間取り図の前の「暮らしの設計図」

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暮らし設計のこと

設計者とのコミュニケーションツールは要望書です。

 

 

 

 

家づくりをする際、依頼先はどこであれ、まず初めに設計者に要望を伝えることから始まります。

場合によっては設計者との間に営業マンがはいることもあります。「○○畳くらいのリビングダイニング」「日当たりと風通しが良くて・・・」「家族が集まる場所にしたい」などそれぞれの思いがでてくるわけですが、実は、この要望の伝え方によっては全く自分たちの意図が伝わらない、あるいは、できあがったプランを見てもピンと来ないということになりかねません。また、中には「あまり細かい要望を言ってはいけないのではないか?」と遠慮をしている建て主さんもいるようです。「細かい要望=わがまま」と思ってしまっているパタンです。


 最初に書く「要望書」は最初に施主が発信する最大のコミュニケーションツールです。設計者は挙げられた要望を見て、その家族が「どのような暮らしをしたいのか」を想像します。打ち合わせではヒヤリングをして、その暮らしイメージを明確にし、施主との共通理解を図っていきます。その元となるのが要望書というわけです。


 だったら、コミュニケーションツールとして効果絶大な「要望書」をつくりませんか。また、設計者も人間です。内容の充実した要望書からは、同じモチベーションで仕事をしようと思いますし、多少の無理難題も何とか実現してあげたいと思うもの。「是非ともこの家を設計したい!」家づくりのスタートの時点で、設計者を巻き込むような、そんな要望書を作りましょう。


伝わる要望書に不可欠なのが「暮らし設計」です。


 では、「伝わる要望書」とはどんなものでしょうか。それは、活き活きとした「暮らしのイメージ」が見えてくる要望書です。「リビング○○畳」「日当たりの良い子ども室」「キッチンは対面式」という、ハードに関する情報よりも、その場所で何をしたいか、誰といたいか、どんな風景を見たいか、という、ソフトに関する情報が満載の要望書です。
 そこで、注意点がひとつ。家をつくる、すなわち暮らしの舞台が新しくなると、自分の暮らし方や自分自身も新しくなるような気がします。例えば、収納を充実させれば収納下手から収納上手へと変わるような錯覚や、自分の中にある過度の理想イメージがそれです。要望書は、実際の暮らしとかけ離れた「暮らし情報」では、意味がありません。今の暮らしからつながる「地に足の着いた」暮らしのイメージです。そのためには今の暮らしを再度見つめることです。そのリサーチ作業をしっかりしたうえで、新しい暮らしを作っていく必要があるのです。


購入経験者の2割が「設計担当者に自分たちの要望が伝わらない!」と回答。

 
 gooリサーチによる「家づくりの不安に関するアンケート」結果によると、住宅購入経験者の約2割が「設計担当者に自分たちの要望が伝わらない」と回答し、約3割が「プラン・間取りに満足いかない」と答えています。また、これから住宅を購入しようという意向者の約3.5割が「依頼先に自分たちの要望を理解してもらえるか」を不安に思っており、約3割は「自分や家族の要望がまとまるか」も心配しています。
 この結果は実に残念なことです。施主と設計者の、また、家族の間での共通理解は、よいプランには必要不可欠です。そのためにも、家づくりの準備として、「自分たちの暮らしづくり」をする必要があり、私は、そのサポートとして、暮らし設計セミナーを行いたいと思っています。

2010年2月5日(土) 13:30~ プレ・家づくりセミナーを開催いたします。

詳細は商品ページをご覧くださいね。

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