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閲覧数順 2024年04月24日更新

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ホノルル「完走」日記・マラソンブームと関連産業の隆盛(4)

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  1. 心と体・医療健康
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(続き)・・12月11日(土)。いよいよホノルルへ出発の日です。マラソン本番は12日(日)の早朝5時スタートなので、そんなにギリギリで良いのかな・・と最初は思いましたが、ハワイは日本より19時間ほど遅く、成田空港を出発する11日の午後7時30分は、ホノルルでは同じ11日の午前0時30分に相当します。飛行機はホノルル時間の11日朝7時に到着する予定です。従って本番の前日に到着するのは確かですが、その日の日中は丸々時間が空いており、意外と余裕のあることが安心材料でした。11日は現地で各種の準備に充てることが或る程度は可能です。

 

とはいえ、予想される「時差ボケ」が半端ではないことも確かです。日本とホノルルとは日付変更線を挟んで実質5時間の時間差です。しかも日本からホノルルへは東航路のため、西航路よりも時差による影響が一層きつくなりがちです。それに加えて朝5時のスタートということは、スタート地点への移動や準備を考えると、遅くとも深夜の2時には起床しなければ間に合いません。従って日本とホノルル間の時差に日常生活時間との格差を加味して、想像もつかないような時差ボケに見舞われる懸念がありました。それを回避するために、我々はいったいどの様な対応をする必要があるのでしょうか。

 

それに関しては上述のマラソン合宿講師も語っていましたが、飛行機の中ではとにかく眠ること、現地に着いたらその日の日中はとにかく頑張って起きていること、着いた日の夜やマラソンの前日には早く就寝すること、などが大切なポイントです。なにしろ当日、午前2時には何とか目を覚まさなければなりません。そのため前日は遅くとも夜8時までに眠りに就かなければ、睡眠不足のまま本番を迎えることになってしまいます。そうでなくとも過酷な40km余りを走らなければなりません。睡眠不足や時差ボケの状態は何とか回避したいものです。そこで機内では敢えて食事を摂らず、とにかく眠ることに決めました。

 

成田空港では搭乗前に、同行する会計士らと食事を伴にしました。機内で食事を摂らずに済むようにするためです。その時のメニューは何と、大盛りの「うどん」でした。日常生活では、夕食でこのような食事はあまり勧められたものではありませんが、レース前の今だけは違います。本番の3日くらい前からは、40km以上の長距離走に耐えられるスタミナをつける目的で、肝臓や筋肉内にグリコーゲンという糖分を貯めこむような食事が推奨されます。「カーボローディング」という食事法で、いわば本番前のエネルギーチャージです。具体的にはご飯やパン、うどん、パスタなどの炭水化物を多量に摂取するのです。

 

さて機内では夕食をパスして直ぐに眠ろうとしましたが、夜の8時や9時などにはやはりなかなか寝付けないものです。そこで「禁断」のアルコールの力を少し借りて、少なくとも何とか目をつぶって過ごしました。何時間くらい眠ったでしょうか。外が少しずつ明るくなってきた模様です。日本時間ではまだ深夜ですが、ハワイは早くも(遅くも?)夜明けを迎えたのです。ホノルル国際空港に着陸した時に若干の寝不足感はあったものの、初めてやってきたハワイの地への期待感と明日に迫った初マラソンへの緊張感から、タラップに降り立ったその瞬間に、眠気などどこかへ吹っ飛んでしまいました。

 

初めて見るホノルルの街とワイキキビーチの風情は、とても冬の12月とは思えないようなものでした。まだ朝の9時前だというのに、ジリジリと焼き付けるような日差しとムワッとするような熱気がとても印象的でした。すでに気温が20℃を超えているのは確かで、やはりここは「常夏」の国なのです。予報によるとマラソン当日の天候は概ね晴れ、朝は多少涼しいものの日中は30℃近くまで気温が上がる、ということです。日本との風土の違いというものを肌で感じました。そして町中の至るところに「ホノルルマラソン」を歓迎し、ランナーの力走を心から祝う雰囲気があふれていました。

 

ホノルルに着いて真っ先に向かったのがコンベンション・センターです。ここには大会の「エキスポ」が設置されており、ゼッケンなど必要物品が参加者に配布され、また各企業がシューズやTシャツなど様々なグッズを販売しています。ここは大会前から期間中にかけて開かれていて、たいへんな賑わいを見せていました。ここでシャツに貼るゼッケンと、シューズに装着する計測チップなどを受け取りましたが、驚いたことに大抵の用事が日本語で済んでしまうのです。辺りを見渡すと3人に2人くらいは日本人でした。現地人とおぼしき人も多くはカタコトの日本語で話しかけてくるので、少し拍子抜けしたくらいです。

 

エキスポを後にして市内のホテルで「テーピング」を受けに行きました。前述のマラソン合宿のサークルによるサービスです。その時の体の具合や痛みの有無などを勘案し、たいへん入念にテーピングをしてくれます。先日の諏訪湖合宿の時もテーピングで痛みが軽減しましたが、今回のテーピングは更に濃密です。テーピングをいち早く受けた私は、合宿の仲間から「どんな具合か」などと相次いで質問を受けました。気のせいかマラソン完走への気血が充実していくのを感じました。夕方は仲間とパスタによるカーボローディングをして、午後8時には早々と眠りに就きました。明日の「完走」を夢見ながら・・(続く)

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