日経記事;『車載電池,中小にも商機関連部材の増産』に関する考察 - 新規事業・事業拡大全般 - 専門家プロファイル

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日経記事;『車載電池,中小にも商機関連部材の増産』に関する考察

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おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

昨年の記事で恐縮しますが、中小企業が事業活動を行う領域に関して参考とすべきものがありましたので、本日はこの記事に関して考えを述べます。

12月29日付の日経新聞に、 『車載電池、中小にも商機 関連部材を増産 量産工場新設へ 投資相次ぐ』のタイトルで記事が掲載されました。

記事の主な内容は以下の通りです。

『リチウムイオン電池の需要増が中小のメーカーにも波及してきた。工場新設や設備増強など積極的な投資で、車載用の大型電池を中心に拡大する需要の取り込みを狙う。半導体向けの加工などで培った技術を生かし、新型電池や関連部材を将来の主力事業に育てることをめざす。

樹脂成形の淀川ヒューテック(大阪府吹田市)は電池内部の電解液が外に漏れ出さないようにする「ガスケット」と呼ぶ部品を増産する。約2億円を投じて滋賀県の工場を増強し、生産能力を現在の2倍の月200万個に引き上げる。車の台数に換算すると約10万台分になるという。

2015年度までに累計で10億円規模の設備投資も計画。環境対応車向けで需要拡大が見込まれる同事業の売上高を20億円に伸ばし、主力の半導体製造装置用部品や液晶パネル製造装置に次ぐ収益源に育成する。

同じ樹脂成形の大和化成(堺市)も大型電池用のガスケットを生産。堺市の臨海部に7億円を投じて新工場を建設し、12月から本格出荷を始めた。11年2月には5000万円で設備を増設し、フォークリフトなど産業機械向けの出荷も始める。

これまでは携帯電話用の小型電池に使うガスケットを生産してきた。だが供給先の日本メーカーが中国、韓国のメーカーとの競争激化で事業の縮小を余儀なくされたため、主力を大型電池用にシフトする。

電池開発のエナックス(東京・文京)は11年に国内外で車載電池の量産工場を立ち上げる。国内では11年3月末にも愛知県常滑市で研究所を併設した工場を完成。設備資金などに約8億円を投じる。試作車向けなどを主な対象に年間5000台分の電池を生産する計画だ。

同社はソニー出身の小沢社長が1996年に設立したベンチャーで、正極、絶縁膜、負極を何層も積み重ね、放熱性と出力を高めた電池を製造。海外では来秋にも中国・上海で国営の中国自動車技術研究センターなどと合弁で量産工場を建設。中国の自動車メーカーなどに電池を販売する。

田中化学研究所は電池の正極に使う材料の生産を増強する。福井市に新工場を建設し、11年3月には生産能力を現在の1.8倍の年1万1000トンに高める。従来はパソコン向けに供給してきたが、車載用の供給を本格的に始める。』


上記記事は、今後大きな発展が予想される大型リチウムイオン電池市場で積極的な事業展開を行うとしている中小企業の活動について紹介しています。

同日付の日経新聞によると、 調査会社の富士経済(東京・中央)の調べでは、大型リチウムイオン電池の2015年の世界市場は1兆1726億円の見通し。車載用や住宅向けの普及が本格化することで、09年の7倍以上に増えるとのことです。
間違いなく大きな市場がそこにあり、国内企業が得意とする技術を生かせると共に、今後の国内経済に大きな影響を与える事業分野です。

力のある中小企業は積極的に参入し、差異化出来る技術で大企業が参入できない事業領域を確立する必要があります。
中小企業は関連部材・部品分野で活路を見出して、リチウムイオン電池のような本体の市場拡大に合わせて事業を伸ばしていくやり方です。

当然、台湾、韓国、中国、欧米メーカーも参入してきますので、知恵と創意で差異化を確立し、「門外不出」の技術としてブラックボックス化して守る方法も一案です。
自社で開発した技術は特許化して知的財産を守ることも必要です。

中小企業が事業展開する分野の一つとして、世界的に発展する市場にすることが大事です。
市場拡大する分野では、多くの企業が参入してきますが、差異化できる技術・ノウハウを持ってしっかりと事業展開すれば必ず生き残れます。

別の考え方として、規模が小さな市場で差異化出来る技術・ノウハウを活用してしっかりと売上と利益を確保していくやり方もあります。

どちらの事業分野で行うかは、自社が持っている得意技術・ノウハウをどう活用するか、市場でどのようなポジションを確保していくかシナリオを描いて決めます。

また、事業を行う上で大事なことは、自社技術・部品・製品の良さを全世界の顧客に告知し知ってもらうことです。
自社のWebサイトで英語でアピールし、本体製品関連のトレードショーに出展することです。

世界中の企業・顧客がこのリチウムイオン電池のような大型市場に注目しています。
自社技術・部品・製品の良さを知ってもらえれば、商談に結び付きます。

販路確保も大事です。
国内・海外の関連企業と提携して、販路をしっかりと固めましょう。
勿論、自社Webサイト上もしくは、楽天のようなインターネット通販を通して直販する方法も取れます。

ポイントは、世界の企業・顧客に焦点を当てて事業展開していくことです。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザーGBM&A 山本 雅暁

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