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閲覧数順 2016年12月07日更新

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日経記事『日本のLTE、欧米と連携し世界標準へ』に関する考察

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皆様、
こんにちは。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

12月22日付の日経新聞に、『始動LTE 超高速携帯の時代(下)日本のLTE、欧米と連携し世界標準へ 「光の道」構想に一石 』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『「世界標準になればサービスを世界展開しやすくなる」。24日に始まる次世代携帯電話サービス「LTE」。NTTドコモの尾上誠蔵執行役員はスウェーデンのエリクソンなどと取り組んだ標準化活動の狙いを説明する。世界で普及すれば端末や基地局などの調達コストも下がる。

ドコモは現行の第3世代技術「W―CDMA」でも欧州勢と共同で普及を図った。いち早く商用化し「iモード」の世界展開を目指したが、海外通信会社の多くが第2世代にとどまり失敗。日本勢が高機能路線で孤立する結果を生んだ。

今回は「世界と歩調を合わせた」。北欧のテリアンソラ、ボーダフォンドイツ、米べライゾンなど各社のLTE導入を待って、サービスを始める。LTEは名実ともに「世界標準」になりつつある。

技術のボーダレス化は新たな競争を生む。LTE対応の多機能端末を開発中のNECカシオモバイルコミュニケーションズ。同社は、「2012年度の世界販売1200万台」と倍増を目標にする。

同時に海外勢も「技術障壁が下がり、日本への参入余地が広がる。実際、ドコモは同社の基地局を採用。カード型LTE端末は富士通のほか韓国LG電子が納入する。

競争の垣根が取り払われるのは通信会社も同様。
KDDIの田中社長は、今月1日の就任記者会見で「端末やインフラを提供するだけでなく、幅広くサービスを提供する会社に変わらなければならない」と危機感を示した。

KDDIも2012年以降にLTEを導入する。端末の技術差は無くなる。総務省が目指す「SIMロック解除」が実現すれば消費者は端末や通信会社を自由に乗り換えられる。
通信会社は料金とサービスそのものの競争力が問われる。

総務省が推進する「光の道」構想。高速大容量通信を普及させるため15年までに全世界に光ファイバー回線の普及を目指す。
14年にも毎秒100メガビットと家庭用光回線サービス並の高速通信が可能になるLTEは有線と無線の垣根も超える。

ドイツではLTEの周波数割り当てで、高速回線の無い地方からインフラを整備しないと都市部でサービス出来ない条件を設けた。
光回線より短期間に安く整備できるLTEをデジタルデバイド(情報格差)に役立てる。。。』


上記記事は、NTTやKDDIが次世代携帯電話サービス「LTE」から世界市場で事業展開することについて書いています。
現在の国内の携帯電話事業は、国内だけしか使えない通信方式になっており、世界市場から隔離されたガラパゴス状態であることが実態です。

このガラパゴス市場は、スマートフォンの普及とともに破られつつあります。これは、AppleのiPadやiPhone、GoogleのOSアンドロイドを採用した各種高機能端末・携帯電話が各社から出され、韓国メーカーなども国内市場に参入してきているためです。
国内メーカーもアンドロイドやマイクロソフトの携帯用OSを採用した携帯電話や電子端末機器を商品化することにより、海外市場に売って行けますし、一部企業は既に販売開始しています。

NTTやKDDIがLTEを採用することは、全事業者の通信方式が同じになり、一気にグローバル市場で海外通信会社との戦いに挑むことになります。
海外企業は、積極的に国内市場に参入してくるので、消費者は現在の制約条件の一つになっている端末の制約から解放され、通信料金やエリア、通信品質などを相対的に判断して通信事業者を選択できるようになります。

現在の国内の通信料金は、NTTによりほぼ独占的に決められており、高止まりしています。
通信料金や通信品質が改善され、世界のどのメーカーからも高機能端末・携帯電話を買えるようになります。
競争はより良質のサービスを持つ新規事業の機会を作り、より一層快適なIT環境や商品が提供される可能性があります。
ITや通信を基盤にした多くの新規事業が立ち上がって来ると予想されます。

国内市場の活性化のために、世界市場での競争を取り込むことは必要です。
競争無くして企業の進化はあり得ません。

今回のNTTとKDDIの動きを歓迎します。
電気自動車や電子書籍などと共に、通信・携帯端末事業の世界展開は、国内市場や関連企業を再活発化させ日本経済にポジティブな刺激を与える起爆剤になると確認しています。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁

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グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 代表

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