- 原 聡彦
- 合同会社MASパートナーズ 医業経営コンサルタント
- 大阪府
- 経営コンサルタント
対象:医療経営
- 中井 雅祥
- (求人とキャリアのコンサルタント)
- 柴崎 角人
- (行政書士)
本日は、地域医療連携により診療機能を強化している事例をお伝えします。
1.専門特化した診療科のクリニックは自院の診療機能を活用してもらう
乳腺外科、内視鏡などの検査に専門特化した診療科の診療所は診診連携で診療機能を強化することが有効である。ポイントは自院の診療機能を活用してもらう連携にある。乳腺外科であれば産婦人科や婦人科との連携を行い乳がん検診に特化してマンモグラフィーなど乳腺専門医師の診断機能を活用してもらう。
2.紹介患者は必ず紹介元へ帰し合同症例検討会を開催して診療機能を認知してもらう
紹介患者は紹介元へ患者を帰すとともに検査結果等を紹介元にフィードバックすることを徹底してやること。さらに、最近では連携先を招待して定期的な実績報告会や合同症例検討会も開催することで診療機能を認知してもらう活動を継続している診療所もあるので参考にしてほしい。
3.地域の医療インフラを活用して診療機能を強化できる
地域の基幹病院と連携して日帰り手術を実施して診療機能を強化する診療所の事例もある。例えば、診療スペースの問題で手術室を持てない診療所の院長が地域の基幹病院の登録医となり、自院の患者を基幹病院の手術室で日帰り手術を実施して患者から喜ばれている事例もある。基幹病院としては診療点数に結びつき、診療所としては手術室とスタッフを無償で借りて自院の患者を手術できるし、患者さんにとっても病院の手術室で行うという安心感をもってもらえている。
以上、地域医療連携により診療機能を強化している事例をお伝えしました。これからの医業経営は、自己完結で患者さんを取り込むのではなく、地域の医療機関が持っている強みをインフラとして活用する視点をもち地域連携に取り組む事がポイントとなります。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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