- 青木 恵美子
- AAプランニング 代表取締役
- 神奈川県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
娘と年1回ヨーロッパを旅行していたのですが。。。
ヨーロッパのあちこちを回る時は、必ずその街の地下鉄かバスに乗りガイドブック片手に自分たちの足で歩き回ります。
建物探訪が趣味&仕事の私に娘は付き合ってくれます。また、その街で有名な美術館へ行きます。
そこでいつも遭遇する光景ですが。。。日本では考えられない光景です。
美術館といえば、日本ではコツコツと靴音がする静まり返った大きな空間で静かに絵を鑑賞します。
しかしヨーロッパでは、美術学生が「モナリザの微笑」の前にイーゼルを置き、パンと水を床に置いて模写している光景をよく目にします。始めはビックリしましたが、あちこちの美術館でみます。
また、イギリスでは制服をきた小学校低学年位の子供たちが普段の授業で美術館に来て、有名な絵の前にベタッと座り、授業を受けています。先生が絵について質問をすると、子供たちが大きな声でハイ!ハイ!と手を上げて意見を述べています。それについて先生がまた色んな意見や解説をします。
後ろでそのやり取りを聞いているのが、私は大好きでした。
長女の学校はオックスフォードに近かったので、このようなことはオックスの町で行ったそうです。
ただ眺める絵でなく、小さい時から絵を見て感じる心、感じたことを表現すること。
絵もただ感性のままに描くのではなく、まず模写で基本を学び、その後自己表現を養うこと。
美術と音楽の教育、感じるという心を養う教育、''自己表現の教育'' それは日本との差を感じました。 (次回に続く)