日経記事;"電子書籍,書店も動く紀伊国屋,丸善など"に関する考察 - 新規事業・事業拡大全般 - 専門家プロファイル

グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 代表
神奈川県
経営コンサルタント
専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

日経記事;"電子書籍,書店も動く紀伊国屋,丸善など"に関する考察

- good

  1. 法人・ビジネス
  2. 新規事業・事業拡大
  3. 新規事業・事業拡大全般
情報・知識 ビジネス雑感

皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

12月9日付の夕刊に、『電子書籍、書店も動く 紀伊国屋、顧客情報を共通化 丸善などは店舗との相乗狙う』のタイトルで記事が掲載されました。

本日はこの記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。


『電子書籍の本格普及をにらみ、大手書店が新たな戦略を打ち出している。丸善と大日本印刷などはこのほど販売サイトを新設、書店チェーン最大手の紀伊国屋書店は年内にも電子書籍の販売に取り組む考え。あわせて丸善とジュンク堂書店(神戸市)は出店を積極化、紀伊国屋も既存店のシステム刷新などでテコ入れする。

大日本印刷と傘下の丸善などはこのほど、電子書籍販売サイト「honto」を従来のサイトを刷新する形で新設。約3万種類の漫画や文芸書をそろえた。NTTドコモとの連携も進める。

丸善は、ジュンク堂書店と共同で大型店の出店で攻勢をかける。ジュンク堂は12月22日に店舗面積約6800平方メートルと同社最大の店舗を大阪市内の開設する。
ジュンク堂が主導する形で丸善との共同ブランド店を含め、今後1年でさらに大型店を6店新設する。

大日本印刷は電子書籍で読者の動向を把握しやすくなるうえ、販売力がある書店を増やせば売れる商品を優先的に仕入れることができ、利益を確保できる。

紀伊国屋は電子書籍の販売を年内にも始めたい考え。まずアップルのiPhoneなど向けに電子書籍を配信する。
さらに電子書籍と紙の書籍の顧客情報を共通化して販促を図る。
既存店全65店で約8億円を投じてPOSシステムを刷新。売れ筋や顧客に関連する情報をデータベース化して販促に生かす体制を整えた。

少なくとも2011年8月まで新規出店を見送る。電子書籍販売と既存店の体質強化で売上拡大を図る戦略。。。』


国内の出版市場は、減少傾向にあります。
出版科科学研究所のデータでは、書籍・雑誌の販売額は推定1兆9356億円と、ピーク時の1996年から3割近く縮小しています。
書店数も出版社のアルメディアのデータでは、今年5月時点で1万5300で、10年間で3割減っています。

上記数字を見ますと、出版業界は明らかに構造不況業種です。

この市場に電子書籍化の波は押し寄せてきています。
紙の出版社と書店が大きな影響を受けることは明らかです。

この環境下で、各出版社や大型書店が、電子書籍に対して積極的な対応をし始めています。

市場が縮小していく中で、電子書籍に対して何もしなければ、新興企業に新規事業機会を奪われ、市場から撤退する事になります。

その観点から、最近、相次いで発表される動きは電子書籍という大型市場に対して積極的に対応・模索しており、好ましい状況だと感じています。

電子書籍の魅力は大きく、今後1年くらいでさらに大きなうねりとなって来ると考えています。
それは、読者にとって大きな利便性をもたらすからです。

この状況に背を向けてじっとしていれば、たちまち市場から淘汰されます。

どのやり方が最善か、まだ結論は出ていません。
私は、電子書籍の事業に正面から向き合ってここからの収入を主事業にする、「特化した形」で行わないと生き残れないと考えています。

電子書籍の事業は、紙の書籍と異なる点が多々あります。
電子書籍と紙の書籍の良いとこ取りを狙う中途半端なやり方は、足元をすくわれる可能性があります。
最終的には、紙の書籍と電子書籍はある形で共存していくと思いますが、現時点ではその形が明確になっていません。

電子書籍事業は、誰でも入って来れます。
専業企業の動きは速く、中途半端な対応では競争に勝てません。

国内市場の活性化のためにも、ベンチャー企業が多く参入し、既存のやり方を壊して新しい価値を提供していくべきと考えます。
この事業モデルを海外にも展開して、世界市場で電子書籍事業を展開する企業の誕生を期待します。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁

カテゴリ このコラムの執筆専門家

(神奈川県 / 経営コンサルタント)
グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 代表

起業・企業存続の為の経営戦略立案・実行と、ビジネススキル向上

起業及び、事業拡大や経営合理化を目指す企業に対して経営コンサルを行います。大手メーカーで得た経験を活かし、補助金活用、アライアンスやM&A、市場分析に基づいた事業戦略策定・実行や事業再生を支援します。OJT研修でのビジネススキル向上を支援します。

カテゴリ 「情報・知識」のコラム

このコラムに類似したコラム

日経記事"凸版100億円でデータ拠点カタログ電子化/配信受託"考察 山本 雅暁 - 経営コンサルタント(2012/06/19 12:26)

日経記事;"(下)日本の人材 どう守る 電機の技術流出 教訓に"考察 山本 雅暁 - 経営コンサルタント(2012/05/13 10:16)

日経記事;『アマゾン、年内にも日本で電子書籍』に関する考察 山本 雅暁 - 経営コンサルタント(2011/10/20 10:13)

日経記事;新潮社/講談社/学研,新刊書すべて電子化 に関する考察 山本 雅暁 - 経営コンサルタント(2011/07/04 07:53)