古典に学ぶ ~不妊症の患者さま~ - はり・お灸 - 専門家プロファイル

関村 順一
sekimura鍼灸院 鍼灸マッサージ師
鍼灸マッサージ師

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対象:マッサージ・手技療法

檜垣 暁子
(カイロプラクティック理学士)

閲覧数順 2024年04月23日更新

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古典に学ぶ ~不妊症の患者さま~

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鍼灸治療 産科 婦人科


うちに不妊治療の鍼灸を受けに来ていらっしゃる患者さん達をみると、東洋医学的にいう肝臓の鬱血が甚だしい方が多いのです。

自分がどうなのかお知りになりたい方は、

まずうつぶせに寝てみて下さい。その後パートナーの方に背中の右側中央の肝臓のうらに当たる部分が盛り上がっていないかみてもらって下さい。腫れた感じに堅く盛り上がっている方は、要注意。わたしは、その場合まだ赤ちゃんが育つ身体になっていないと考えています。

根拠は経験と古典の記述によるものなのですが、はずれてはいないと思います。

身体は一人として同じでなく、また日によって違うので、同じ肝臓の鬱血でも治療法は異なります。これはその人の肝臓の鬱血がどこからきているのか調べていくと、ひどい人は心臓や肺、腎臓、胃まで治していかないと鬱血が取れない場合があります。肝臓だけなら楽なのです。

わたしの鍼は少ないひとで50本多い人では200本刺すこともあります。肝臓は血をつかさどっている臓器ですので、ここが悪い方はいきおい鍼の数が多くなります。血をうごかさねばならないからです。

女性の場合は血をうごかすと生理に変化が現れます。突然、その日でないのに生理が来たり、量が多くなったり、塊が出たりします。ですがそれによって肝臓の鬱血が取れる方が多いのです。

よく、勉強されている方は「三陰交」というツボの名前を聞いたことがあると思いますが、このツボは三つの経絡が交わった点にあるツボで、胃、腎臓そして肝臓に効く(東洋医学的には水分調節や血の流れに効くという意味なのでちょっと意味合いが違います)のでとても効果があります。ですが、このツボだけで効果が上がるわけでなく、他の肝臓のツボプラス個人にあったツボを選択することに東洋医学的不妊鍼灸治療の有効性が発揮されるものだと思います。

ひとりひとり身体は違うのでホームページでは治療法は書けませんので、お近くの鍼灸院で試してみて下さい。

 

ekimura鍼灸院

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