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スマートフォンに見る日本企業の対グーグル連携対応方針について

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経営戦略 アライアンスの事例と経営手法としての活用と課題

皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

本日は、首記のようにスマートフォンを例にとって、日本企業が行う連携の仕方について考えを述べます。

11月26日付の日経新聞によると、26日に発表されたKDDI(au)のスマートフォン(高機能携帯電話)の新機種「IS03」は、「事前予約が同社としては過去最高の27万台超になったという。」ことです。

「スマートフォン投入で出遅れた同社は同機種を反転攻勢の切り札と位置付けている。」とも書かれています。

IS03は米グーグルの基本ソフト(OS「アンドロイド」を採用。「おサイフケータイ」や「ワンセグ」、インターネット電話ソフト「スカイプ」などの機能を搭載し、「一台持ち需要」に対応しており、これが人気の要因の一つになっているようです。

NTTドコモも同日、韓国サムスン電子製のタブレット型情報端末「ギャラクシータブ」を発売しました。7型液晶画面を搭載しています。10月末に発売したスマートフォン「ギャラクシーS」は品薄状態が続いている、と書かれています。

何れも、グーグルのOSであるアンドロイドを採用しています。
各種の予測レポートを見ますと、今後のスマートフォンは、アンドロイドを採用したものが一番のシェアを取ると書かれています。

KDDIとNTTドコモのアンドロイド採用の方針は間違っておらず、グローバル市場で世界企業と戦っていく基盤が整いつつあると感じています。
携帯メーカーにとっても、主流となるOSでの開発・商品化は、国内市場だけでなく海外市場でも競合企業と同じ土俵で戦えることを意味しており、歓迎すべき状況と考えます。

パソコンの場合、マイクロソフトのWindowsが事実上のデファクトスタンダードになっており、各PCメーカーは使用料などを払って開発・採用する必要があります。

アンドロイドの場合は、グーグルが無償で提供するOSですので、誰でも自由に使えます。
グーグルにとっては、アンドロイドを採用した機器が世の中に多数出回れば、グーグルの市場支配力が高まりますので、宣伝広告収入などの増加が見込めます。

この観点から見ますと、スマートフォンのメーカー・通信会社と、グーグルは「Win/Win」の関係になります。


日本企業にとって大事なことは、グーグルに振り回されて自社事業にダメージが及ばないようにすることです。

11月中旬に、6月に発売したKDDIのスマートフォンのOS更新が出来ないと発表されました。メーカーはシャープでした。シャープは独自機能を盛り込むため、一世代前のOSを採用しました。このことが原因のようです。

片一方、韓国のサムソン電子は、独自機能よりも最新版のOSを採用してNTTドコモに端末を提供しました。

端末メーカーにとって、どのバージョンのOSを採用するか難しい問題だと考えます。
多分、グーグルは自社のロードマップ計画に基づいて、アンドロイドの更新を続けます。

マイクロソフトの場合は、OS提供者としてパソコンメーカーとは商売の関係になりますから、ある一定の頻度でOSが更新され、更新前に開発情報が提供されますので、メーカーはそれに従ってパソコン開発を進めることが出来ます。

アンドロイドの場合は、グーグルの独自方針でより頻繁に更新が行われる可能性があります。

この環境下で、グーグルの独自方針に振り回されないために日本企業が取るべき対応策は、二つあると考えています。

・一つは、日本企業が影響力をもって、グーグルにその実力を認めさせて、「Win/Win」関係を持った連携構築です。その為に、例えば、日本企業は端末の販売台数を世界レベルで増やして影響力を持つ必要があります。
その上で、グーグルにアンドロイドの更新内容や時期について協調して動くように働きかけます。
例えば、お互いの開発ロードマップ情報を交換し合って、双方にとって最適な更新内容や機能を同期するやり方です。
グーグルが協調にメリットを見出せば、連携が機能し上記のやり方が可能になると考えます。

・上記のやり方が難しい場合、韓国メーカーなどと同様に、常に最新のOSを採用して機能の強化充実を図れるようにする必要があります。
世界企業との開発競争に打ち勝つスピードが必要です。


よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁

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