毎月の分配金が年金を補完して生活費に充てられるなどしていれば問題はありませんが、使う目的もなく銀行口座などに残ったままだとしたらそのファンドを購入したメリットは少ないし、長期的な資産形成を考えた場合はかえってデメリットとなる可能性があります。
毎月分配金を受け取りながら運用した場合と分配金を出さないですべての資産を運用にまわした場合を比較すると、運用期間が長くなればなるほどリターンに差が現れます。これは“複利効果”の違いから生じる結果です。毎月分配金を受け取った場合、資金が毎月一定額取り崩されるため運用効率がその分下がります。反対に分配金を出さないですべての資産を運用にまわした場合、その分だけ“複利効果”が高まり長期的には大きな差となってしまいます。
投資信託で長期の資産運用をする場合には、“複利効果”を認識することがとても大切なことなのです。
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このコラムの執筆専門家
- 佐々木 保幸
- (京都府 / 税理士)
- 税理士法人 洛 代表
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