日経記事「高島屋が製造小売り,不振の衣料品,ユニクロ型に」考察 - 新規事業・事業拡大全般 - 専門家プロファイル

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日経記事「高島屋が製造小売り,不振の衣料品,ユニクロ型に」考察

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皆様、
おはようございます。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

11月16日付の日経新聞に、『高島屋が製造小売り,不振の衣料品,ユニクロ型に まずカシミヤセーター 価格4分の1』のタイトルで記事が掲載されました。

本日は、この記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は、以下の通りです。

『高島屋は主力の衣料品で、商品企画、素材調達から生産・販売まで一貫して手掛ける製造小売り事業に進出する。第1弾としてカシミヤを使うセーターなどを従来品の4分の1の価格で近く売り出す。

百貨店は生産・販売を取引先のアパレルメーカーに依存してきたが、割高感から販売不振が続く。高品質と低価格の両立を求める消費者ニーズに対応、「ユニクロ」に代表される製造小売りモデルの構築を目指す。
 
カシミヤは高島屋がモンゴルで原毛を買い付けて、中国の協力工場に生産加工を委託。100%使用の女性向けセーター・カーディガンとして17日から順次国内11店で計1万着を販売する。
店頭価格は7000~8000円台で、アパレルから同等品を仕入れると3万円前後になるという。

円高を追い風に今後もシルクなど素材を海外で買い付け夏用セーター、マフラーなどを開発。男性用の商品にも広げる。自社店舗のない北海道や九州などで地方百貨店向けに卸売りも計画、年商10億円の事業に育てる方針。

商品企画から販売までを自社で管理する事業モデルは製造小売り(SPA)と呼ばれる。ファーストリテイリングのユニクロのほか、流行のファッションを提供するH&M(スウェーデン)などの「ファストファッション」などが代表。割安感と機能・デザインの高さから、衣料品不況のなかでも勢力を伸ばしている。
 
これに対して百貨店は主力の衣料品について、大半を生産から販売までメーカーに任せてきた。SPAとは逆に在庫リスクなどを負わないで済む一方、利益率が低く、割高感から顧客が離れても百貨店の戦略で品ぞろえを変更しにくい。衣料品の落ち込みが長期の百貨店不振の主因となっている。

高島屋は製造小売り方式を取り入れ、消費者ニーズに迅速に対応できる体制を整える考え。他の百貨店にも広がる可能性がある。

高島屋の2009年度の衣料品売上高は08年度比14・6%減。伊勢丹(12・1%減)や大丸(8・7%減、現在は大丸松坂屋百貨店)と比べて落ち込みが大きい。若者向けブランドを積極的に誘致する大丸などと比べて改革が遅れていた。。。』


ご存知のように百貨店市場は、長期低迷が続いており、毎年売上を落としています。
これは、国内市場が縮小しているだけでなく、スーパーマーケットやユニクロなどの低価格帯商品を販売する他の流通業者に顧客を奪われているためです。

高島屋、大丸、伊勢丹などは高級感と同時に安心感・信頼感を与えるブランドです。
どの企業も長い歴史を持ち、日本人と共に歩いてきました。
これらの百貨店は、長く日本人の信頼を裏切らないできた企業が持つことのできる「ブランドの強さ」を持っています。

高島屋の新しい動きは、老舗企業が新事業を展開するときの参考になります。
注意深く動きをみて、今後の事業展開に役立ててください。

私は、高島屋の動きに期待しています。
百貨店は、今のままで国内市場に留まっていたら、何れ固定費の重さに負けて自滅すると考えています。
日本人は、百貨店を好きで信頼していても、毎日買い物には行きません。

未だ余力があるうちに、高いブランド力を使って新規事業を展開すべきです。
高島屋のSPA事業展開は、そのブランドを高めていく戦略をベースに実行すれば成功する可能性が高まります。
ユニクロやファストファッションとの差異化を徹底的に行い、彼らに無いもので勝負することが重要です。
例えば、高島屋は低価格品から高級品まで同じ店舗内で顧客に幅広い選択肢を提供できます。

また、国内だけでなく積極的に『高島屋ブランド』をプロモートして、自社商品を外国人向けに販路開拓すべきと考えます。
どんなに国内市場だけで頑張っても、売上の伸びは期待できません。
老舗企業の先兵として、積極的に海外進出することを期待しています。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁

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