- 原 聡彦
- 合同会社MASパートナーズ 医業経営コンサルタント
- 大阪府
- 経営コンサルタント
対象:医療経営
- 中井 雅祥
- (求人とキャリアのコンサルタント)
- 柴崎 角人
- (行政書士)
最近、ご支援先の医療機関のご依頼で情報発信のお手伝いする機会が増えています。情報発信の手段は、来院患者に配布する院内新聞、インターネットで見てもらうホームページ、ブログ、患者さんのメールアドレスに直接送るメールマガジン、最近ではツイッターなど情報発信の手段は多様化してきています。
今回は私どものご支援先で、院長、スタッフの手作りで作成する院内新聞を発刊し続けている事例とその効果をご支援先の許可を頂き公開できる範囲でお伝えします。
【院内新聞発刊の経緯】
来院患者はもちろんのこと、治療完了している患者、治療中断している患者など、医療機関に一度でも通院してくれた患者さんに対し病気の予防、治療や自院の取り組みなど情報発信を行い健康に対する啓蒙を行いたいという事で院内新聞を発刊し約1年間継続している。
院内新聞は紙ベースで印刷し、来院患者には会計時に領収書と一緒に手渡し、治療完了患者、中断患者は、ここ1年ぐらいの患者をリストアップして郵送している。
【院内新聞の構成】
トピックス、院長からの一言、患者さんからの質問コーナー、スタッフコーナーというような構成です。情報発信を継続させるコツは情報の型(発信する情報の内容)を決定することです。
【院内新聞の効果】
1.口コミの有効な手段として役立つ。
院内新聞を見て来院される新患さんが増加しています。既存の患者さんも院内新聞があれば、紹介しやすいようです。口コミを促進させるコツは、語るより見ればわかるようなツールを作っておくことと思います。
2.クリニックのブランディングに役立つ。
自院の情報を発信し続けることで患者さんの頭の中に「○○の病気なら○○クリニック」認識されるので信頼を得ることができる。
3.患者さんとのコミュニケーションに役立つ。
院内新聞の記事内容がきっかけで話がもりあがる。スタッフコーナーで原稿を書いたスタッフは患者さんから「あの記事おもしろかったよ。」など関心が寄せられる。
4.スタッフの教育にも役立つ。
院内新聞を作成することで自院の特徴、診療方針などがスタッフに理解されるようになる。また、スタッフの意外な才能を発見できる機会にもなる。例えば、似顔絵を書くのが上手なスタッフなど。
以上です。医療機関によって情報発信のあり方はいろんな方法が考えられると思いますが、今回は、手作りでアナログなやり方でも決めた事を継続してやり続ければ効果があるという事例を紹介させて頂きました。
ぜひ、自院にマッチングする情報発信にチャレンジ頂きたいと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。
感謝!
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