会話は盛り上がっているのに、なぜかむなしい・・・

職場でのミーティングや飲み会などでの会話を
思い浮かべてください。うまくコミュニケーションが
はかれているでしょうか？

友人同士みんなで盛り上がったあと、その帰り道
表面上は楽しそうにしていたけれど、なんだかむなしいなあと
感じたことはありませんか？
誰にも理解してもらえなかったような、孤独な感じとか・・・。

この間、夜間のコミュニケーション講座で、こんなエクササイズを
やってみました。

一人が自分の興味のあることをみんなに話す。
それを聞いている周りの人たちは、その人の話を
聞かず、自分の意見を言ったり、
ことごとくその人の言うことに反対する。

そうすると、話している人の心の中でどんな反応が生じたかを
あとで語ってもらいます。

話し手の性格によってさまざまな反応が生じます。

客観的なデータや理屈で説得したくなる人、
より強い意見を言って他人の言動を押さえつけたくなる人、
しゃべりたくなくなって黙りこくってしまう人・・・。

これを順番にやり、そのあとで今度は同じ話を周りの人たちは
静かに耳を傾け、共感的に受け止める。

そしてまた、そのときの話している人の中で起こった反応に
ついて話してもらいます。

静かに話を受け止めてもらえたときには、まったく別の反応が
生じます。

どのような性格の人も、温かいものを感じます。聞いている方も
話し手の言うことを受容的に聞くことで、その話に真の興味が
生じ、自分が知らない世界に触れたり、貴重な情報を得ること
もあります。

そこに流れる親和的な空気がとてもいい感じで、
こういう職場の雰囲気であれば、むだなストレスをためずに
仕事の生産性も上がるのではないかと思われました。

このエクササイズを終えて、いかにふだんの会話が
前者のノリであることが多いかが、認識できました。