スタンダードトレードの家具は主にほぞ組で製作され、
取り外しの可能性がある場所以外ビスや釘を使わないようにしています。
これは、指物と呼ばれ技法で、何度でも直せるような作り方になります。
メンテナンスを繰り返しながら使い、
何世代でも受け継がれていくようにと思って製作しています。
ただ、予期せぬ理由や生活の変化で、
どうしても手放さなければならない時があります。
どなたかにでも譲れれば次の使い手が見つかって良いのですが、
見つからない場合なんかは、どうしても捨てざるを得ません。
こんな現実は決して安くない僕らの家具にもあると思います。
そこで、僕らが考えたのは買取りして修理して再販する事です。
自社製品に限っては作りも直し方も十分わかっているので買い取ります。
それを工場でしっかりと修理やメンテナンスを施し、また、お店で販売をする。
「Repair&Sales」(RS)という仕組みを設けています。
再販する際は、新品時よりとても安く提供する事が出来ますので、
若い世代にも手にしてもらえる機会を増やせますし、
お客様の元でどのような使われ方をしてきたのかを知る事ができ、
僕らも勉強になります。
誰かにリサイクルを委ねるのではなく、「自社サイクル」。
新たにものを製作していく製造業には必要な事だと思います。
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RS商品が出た時は、WEBサイトもしくは
玉川ショップにて展示を行いますので
興味のある方はこまめに確認してみて下さい。
このコラムの執筆専門家
- 渡邊 謙一郎
- (インテリアデザイナー)
- 株式会社スタンダードトレード 代表取締役 社長
結果として長く残るような家具をつくっていきたい
目黒区五本木にオリジナルの定番商品を販売するショップ、横浜には自社工場を構え、個人住宅用の特注家具を中心に、質のいい材料を選び、長く使えるようなシンプルで雰囲気のある家具を手がけています。また、店舗、事務所、住宅のリフォームも対応可能です。