うちの二人の子供たち、「アイツ嫌いなんだよね・・・」、「〇〇(人の名前)うざっ!」なんてことを年中言っています。幸い相手を無視したり、いじめたりという事はなく、嫌いと言いながらもその相手と遊びに行ったり、ほどほどにうまく付き合っているようなので、その点は安心しています。親からは「嫌いとか言ってると自己暗示でどんどん嫌いになっていくから、あまり口に出して言わない方がいいよ」と言っているので、そんな所を多少は理解しているのかもしれません。
なぜ嫌いなのかはいろいろあるみたいですが、「わがまま」、「自分勝手」、「自分の思い通りにならないと泣く(またはキレる)」、「気に入らないと急に無視する」など、どうも自分の要求を一方的に通そうとする、思い通りにならないと相手を攻撃する、などという事が多いようです。(要はわがままという事ですかね・・・。)
「嫌われる」という事で言えば、大人の世界でも会社の中でも、全く同じだなと思いました。一方的に部下に負担を強いる上司、無理難題ばかり要求する取引先、自部門の要求ばかり通そうとする部門管理者、自分の利益しか考えない経営者、などなど。結局、Win-Winの関係を作れない(作ろうとしない)相手が嫌われるという事かなと思います。
ただ、そう理解はしていても、気づかないうちに自分の都合を強く要求していたり、自分はWin-Winと思っていても相手にとってはそうでなかったり、ということは多々あるように思います。自分自身も常に反省です。
相手の顔色ばかりうかがっていてはビジネスは成り立ちませんが、私のような仕事ではクライアントとの信頼関係が命です。「好かれないまでも、嫌いと言われる人にだけはなるまい」という事だけは、いつも心に留めているつもりです。
このコラムの執筆専門家
- 小笠原 隆夫
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- ユニティ・サポート 代表
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