- 伊藤 誠
- 代表取締役
- 東京都
- ファイナンシャルプランナー
対象:家計・ライフプラン
景気がよくなると株価が上がり金利も上昇する。
その反面債券価格が下がるといわれていますが、その仕組みを詳しく教えてください。
債券価格が上昇すると利回りが下がり、債券価格が下降すると利回りが上がる理由は何故ですか?
個人向け国債では、上記のように景気がよくなると国債の金利も下がるのでしょうか?
債券の定価を100円とします。しかし、定価より安く売ったり高く売ったりできるのが債券です。
もうひとつの特徴は定期預金と同じように金利がつくということです。
よって債券の利回り=金利+(債券を買った値段−債券を売った値段)になります。
例えば、95円で買い満期に100円もらえれば、金利+債券価格の売買差5円になるので、債券価格が下降すると利回りが上がる理由になります。
また、債券の利回り=金利+債券価格の売買差(債券を買った値段−債券を売った値段)ですので、景気がよくなると国債の金利部分は上昇します。
新規の個人向け国債を買う場合は定価しかありえませんので、景気がよくなれば国債の金利も上がります。ただ、債券は本来必ずしも定価販売ではないのです。たまたま日本国債の新規が定価販売ですが、過去に買ったものは定価で売買されるわけではありません。
景気がよくなると株価が上がり金利も上昇、その反面債券価格が下がる仕組みについては、
みんながお金を使う⇒景気が良くなる⇒物価が上がる(インフレ)⇒日本政府はこれを沈静化したい⇒日本の国に出回っているお金をみんなに使ってほしくない⇒預金金利を上げて貯金させる⇒銀行金利が上がる⇒銀行金利が上がると債券を買ってもらえなくなるので、債券の金利を上げるか、債券の価格を下げるかをしなければならない、という仕組みです。ただし過去の債券については金利をあげられないので、債券の価格を下げることになります。
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