省エネを疑う2 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

敷浪 一哉
有限会社シキナミカズヤ建築研究所 
建築家

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対象:住宅設計・構造

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省エネを疑う2

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社会にパンチ!
高気密高断熱住宅。この考え方には賛成なのですが、この住宅はエアコンを使って温度調整するという前提になっていることがほとんどで、それには首を傾げてしまいます。
少なくするだけで、エネルギーは使ってんじゃん!ということなんですよ。エアコンを使わずに涼しい空気を取り入れようという考え方にはいかないわけなんです。
我が家も高い断熱性能を持たせています。でも、エアコンが無いので窓は開けっ放しです。
だからこそ気付いたことなんですけど、断熱をよくすれば、窓を開けてても昼過ぎくらいまでは家の中は外より涼しいです。逆に夕方から夜は外のほうが涼しいです。
つまり、断熱を高くすると熱の上下がゆっくりになりますので、こんな感じになるわけです。
じゃあどうするかというわけなんですが、例えば家の空気を一掃するくらいの大きな風を吹かせることを考えればいいんじゃないかと思うわけです。
敷地の性格を読むこととか、北側に天窓を使うとか、吹き抜けと絡めるとか、いろいろやり方はあります。難しいんですけど。
後は、風を涼しくする工夫をすればいいわけです。木々を通過させた風にする。先日紹介したベトナムでの霧も、一つのアイデアでしょう。