「頂きます」の「ご馳走さま」 - 建築家への相談 - 専門家プロファイル

須永豪・サバイバルデザイン 
長野県
建築家
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「頂きます」の「ご馳走さま」

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生活

地球宿のボウさんという友達がいる。

http://chikyuyado.com/
彼は安曇野の古い民家で旅人の宿をしながら、農的生活をおくっている。
お米や野菜など食品は家族と旅人へ出す分がほぼ自給できていて、
多めに収穫できた分は販売もしている。
僕にとってボウさんは信州へ来てはじめての友人で、
その後の素晴らしい数十人と知り合うきっかけを作ってくれた恩人。
この初夏ごろだったろうか、
大正時代の民家を宿にしているのを、大地震が心配な僕としてはいくつかアドバイスをし、
市の耐震診断などにつきあった。

そのボウさんから、彼が丹誠込めて育てたアイガモ農法のお米(もちろん無農薬)の新米がとれたので、
あのときのお礼に用意しておくよ、というメールが先日来た。
今までもハギーファームの萩原さん、http://haggyfarm.blog.so-net.ne.jp/

バジルクラブの鈴木さんhttp://www.basilclub.com/

から丹誠込めて育てた無農薬のお米を買っていたのだけど、 「友人が育てたお米という有り難さ」と「僕がした奉仕へのお礼としていただける嬉しさ」
この2つが掛け合わされると、これは別格に有り難いものだと実感した。
「奉仕とお礼」というのは、お金を使って買うのとは意味合いが全く違うのだ。

そしてもうひとつ気が付いた。
お米がお金を替わりをしていた時代、お米はさらにもっとすごい存在だったはずだ。
餓死が背中合わせにあった時代に、飢えをしのげるお米の有り難さはまさに命の糧。
トラクターや農薬・化学肥料のない時代に、
人力・馬力・自然の恵みを駆使してコツコツ育ててくれた人への感謝は如何ばかりだったろうか。
そして自分が施した労働へのお礼として、そんな大切なお米を受け取ることができる自分へのねぎらいと誇り。
あぁ、お米にはすべてが詰まっていたんだ。
ボウさんからのメールを読みながら、お米のありがたさへの気付きと、
それを感じさせてくれるなんて幸せな世界へ僕は来れたのだろうと思ったら、泣けてきてしまった。
涙もろくないはずの僕が、メールを読んだだけで泣けてしまうのだから、
こりゃぁ食べるなんつったら涙と鼻汁でタイヘンな塩味になりそうだ。

そんなお米(もちろん玄米でいただきます)を、今日炊いたのです。
うまい。
おぉこりゃ、んまいっ!
パク、パクパク。
カーチャン、オカワリッ!
(でも本日はカーチャン不在。自分でよそいます。ま、居ても自分でよそう家庭ですが)
ゴチソーさまでしたっ!オー今日も元気だ。
ゴメン、ボウさんのことはぜーんぜん思い浮かばず無我夢中で食べてたわ。
できたら明日こそ、思い出してみるね。

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須永豪・サバイバルデザイン 

人間らしい「サバイバル」ってなんだろう?

安心して寄り掛かれるおおきな木のような存在感と、ジャングルジムのような自由さと、楽器のような豊かな響きがある空間。そういうものを、木でつくりたい。

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