- 山中 伸枝
- ワイズライフFPコンサルタント
- ファイナンシャルプランナー
対象:年金・社会保険
日本の年金制度自身に疑問を感じている、という理由もあるでしょう。
でも、国の年金制度は「支えあう」という側面を持ち合わせています。老後は誰にも訪れることですので、退職後の生活を国民全員で「支えあう」のが老齢年金→65歳からもらえる年金です。
それに加えて、年金には「障害年金」と「遺族年金」というものがあります。
障害年金とは、重い障害をもってしまって働くことが難しい方に対し、年金(1年間に決められた金額)としてお金を支給することです。
重い障害があると、それまでと同じように働くことは難しくなるかもしれません。しかも療養にもお金がかかります。
そんな時国から支給されるのが「障害基礎年金」です。
一番厳しい障害の等級1級で年間100万円程度
等級2級で年間80万円程度※老齢基礎年金と同様、物価などの状況に応じ、支給額が変更することがあります。
大切なことは、遺族基礎年金は社会福祉ではなく、社会保険だということ、すなわち保険料を負担している人しか、受給の権利がないのです。
日本は社会保障制度も整っている、だから困ったときは何とか国の制度で助けてもらえる・・・漠然と思っている人もいるようですが、そうではなく「国民年金保険料」という義務を果たした人だけが、「年金をもらう」権利を持つのです。
どうも私達は、もらうことばかりに注意を奪われがちですが、その前に「義務を果たす」ということも、もう少し真剣に考えてみるのも必要ですね。
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