ファイナンシャルプランナーが天職!
BYSプランニングの釜口です。
今回のコラムは、民間介護保険が充実してきている
というテーマでお話させていただきます。
最近の生命保険の売れ筋商品と言えば、なんといっても第三分野
と言われている医療保険とがん保険。
だが、医療保険に関していえば、特約の内容や保障内容に関して、
目新しいものが出てきそうもありません。
またがん保険については、これだけ医療技術が進化している状況では、
思い切った商品設計は難しいのではないかと思います。
そんな中で、保険会社が商品開発をすすめてきているのが、
介護保険分野。
なぜ保険会社が介護保険に力を入れてきているのか?
それは、ずばりニーズが高いから!
超高齢化社会が目の前に迫ってきている状況で、日本人の不安意識
が高まってきているの確かです。
それはデータからも読み取れます。
65歳以上の年齢別人口割合は、
2010年:約20%(5人に1人)
2015年:約25%(4人に1人)
2020年:約27%
になると予測されています。
(国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口」より)
また介護になった場合の費用の問題です。
どんな費用がかかるのかと言えば、
【一時性資金】
1.自宅介護の場合:自宅のリフォーム代金の20万円超過分全額
(20万円までは公的介護保険から9割給付)
2.施設介護の場合:入居一時金(公的介護保険からの給付なし)
有料老人ホームでは、500万円~4000万円
※特別養護老人ホームでは必要ない場合が多い
【分割性資金】
3.介護サービス利用:支給限度額の1割+支給限度超過分
支給限度額例・・・要介護2:194,800円/月
要介護5:358,300円/月
4.施設介護の場合:居住費+食事
特別養護老人ホーム:約3万円/月
有料老人ホーム:約15万円/月
上記データから分かるように、介護状態になれば費用が高額になる
ケースも出てきます。
従来の介護保険と言えば、主契約に特約でしか付加ができず、一番
介護が必要な時期まで介護保障特約を更新することができない商品
設計になっていました。
しかも支払条件が異常に厳しく、全く使い物にならない商品がほとんど。
それらのデメリット部分を払拭するような介護保険を販売する
保険会社が出てきました。
では最近の介護保険はどのような保障内容なのか?
特徴として、
1.終身保障・・・死亡保障も付加されている
2.公的介護保険に連動させる・・・要介護2以上で給付対象
3.貯蓄機能もある・・・短期払い(60歳や65歳で払込が終了する)の場合
払込終了時に解約返戻金が払込保険料よりも上回る
4.健康祝い金が付加・・・80歳、85歳などの一定年齢で祝金が支給
東京海上日動あんしん生命「長生き支援終身保険」
5.掛捨て型の終身介護保険も登場・・・ソニー生命「終身介護保障保険」
介護のソニー生命と商品設計がうまい東京海上日動あんしん生命が
先導を切って新商品を発売しました。
今後は、この介護分野での商品開発はすすむでしょうし、保険料競争も
激化すると思われます。
お問い合わせはBYSプランニングのホームページまでhttp://www.bys-planning.com/index.html
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