シリーズ「住宅と庭」の話 (第1部)(その6) - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

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シリーズ「住宅と庭」の話 (第1部)(その6)

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シリーズ「住宅と庭」の話 (第1部)

【和風住宅の「塀」の内側は・・・】

その5 話のコラムでは、日本の住宅が構造物としての「家」そのものだけでなく、「塀」で囲まれた敷地全体のエリアを
「家」と考える感性があるのではないかとお話ししました。


上の写真は、その5 話のコラムでの「中はどうなっているんだろう」と・・・思わず覗きたくなるようななかなか立派な
「塀」のある和風住宅の「塀の家」の内側です。


実は、私が三十歳半ばくらいの時に造った和風のちょっと気合いの入った住宅です。
(最近では、このような新和風的住宅は依頼がないので・・・ちょっと寂しいのではありますが・・・・)


周囲には「塀」が巡らしてあり、塀の切れたところに写真左上のように門舎があります。
この門を入り玄関から客間に入ると、見透しの良い、庭と一体となった開放的な座敷空間が広がります。


座敷からは、庭への気持ちのよい浸透性があります。また、室内から広がる外部への視線・見え方を考えて庭を造っています。
一見したところ、庭と座敷の仕切りがないように見えますが、障子とガラス戸・雨戸を引き込み式として入念な細工がしてあります。


座敷から庭を見通したその先には、生け垣と塀で視線が止まるようになっており、ほどよく囲まれた空間を感じます。
このような「外」と「内」を一体に考える和風住宅では、この空間を囲うための「塀」が必然となるのです。

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