- 税所 彰
- リソース キャリアコーチ
- キャリアカウンセラー
対象:仕事・職場
- 須貝 光一郎
- (ビジネスコーチ、経営者コーチ)
- 阿江 忠司
- (ビジネスコーチ)
成長期にある企業の社員が気をつけるべきことがあります。
それは、会社の成長に応じて、社員も柔軟に対応しなければ
いけないことです。
会社がまだ小さいうちは社長は全員の顔を見ることができます。
社員であるあなたは、どこか温かい家族的な気分で仕事が
できるでしょう。
しかし何年か経ち、売上も向上してくると新しい社員も増え、
だんだん社長との距離が隔たってくる気がしてきます。
仕事のやり方も変わり、新しい組織に対しても違和感を
感じ、取り残されたような孤独を感じるようになっていきます。
そしてある日、長く働いた会社を去る決意をするのです。
◆ ◆ ◆ ◆
企業の成長期に辞めていく社員を大勢見ました。個人的には
残念なことですが、突き放してみれば企業の成長と個人の
キャリアのアンマッチが是正される作用でもあります。
近年のグローバル化による環境変化が日本企業を直撃して
います。企業も生き残りを賭けて組織の拡大・縮小を繰り返し、
事業領域を頻繁に入替えながら、変化に対応しようとして
いるのです。
日常の仕事に追われる社員には、通常はこうした企業の姿が
見えていません。しかし社員のキャリアの将来は、企業の変化に
影響を受けていることは間違いありません。
社員のキャリアと企業の行動原理との間の相互関係に注目して、
キャリア・ダイナミクスと名づけたのが米国の組織心理学者
エドガー・シャインでした。
組織に違和感を感じるようになったら、会社が置かれた環境にも
目を向けでみましょう。
会社は成長期にあるのか、停滞期を迎えているのか。外部の変化
からどのような影響を受けているのか。
このようなダイナミクスの視点から、自分のキャリアを俯瞰することで
見えてくるものがあるはずです。
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