「日本ファシリテーション協会」(https://www.faj.or.jp/)という団体主催の、「ファシリテーション基礎講座」というものを受けてきました。
「ファシリテーション(facilitation)」とは、「促進する」、「円滑にする」「スムーズに運ばせる」といった原意で、ファシリテーターと呼ばれる進行役が、目標達成といった外面的プロセスと、メンバーの考え方や感情の動きといった内面的プロセスにかかわることにより、人と人の相互作用を促進してチーム活動の中での合理的な成果とスピードを得やすくするという手法です。
カウンセリングやコーチングと似たエッセンスですが、組織活動の中では主に会議やミーティングの場面を想定している位置づけになるようです。
私は、今までも自分が講師となる研修などで、断片的にファシリテーションの考え方や手法を紹介していたのですが、あらためてきちんと基礎から整理して習得しようと思い、今回この講座を受講してみました。
講座の参加者は、立場や職業は違えど、効率的な会議の進め方、効果的な相互コミュニケーションについて問題意識を持つ方々ばかりでしたので、受講者の姿勢がとても積極的で、「さすがコミュニケーションが得意な方ばかりだな」という印象でした。またいろいろお話しする中で、それぞれの悩みの根っこは同じなんだなとあらためて感じました。
ファシリテーションも、それだけで万事解決するわけではありませんが、効率的で効果的なコミュニケーションを行う上で、有効な手法の一つであると思いますので、また機会がある度に紹介していければと思っています。まずは私の顧客や周囲にいらっしゃる方々から・・・ですかね。
これをお読みいただいて、ファシリテーションに興味をお持ちなる方がいらっしゃれば、書籍なども多数ありますので、是非調べてみてはいかがかと思います。(もちろん私もお役に立てる点はお手伝い致します)
このコラムの執筆専門家
- 小笠原 隆夫
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- ユニティ・サポート 代表
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