加藤幸彦(エス)です。
屋上テラスとロフトを特徴とした「House aerocciono」では、そのロフトにのぼるための「はしご」も、特注でデザイン製作しています。
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建築基準法上、容積率に参入されない「ロフト」は、建てられる面積が限られた狭小住宅にとって、非常に有用なアイテムです。
ただし、ロフトを「容積不算入」とするためには、いくつかの条件(制限)を満たした形状のものとしなければなりません。
そのひとつが、「はしご」。
通常(行政ごとの解釈にもよりますが)、
ロフトへのぼるルートは、ハシゴ状の固定されない階段としなければなりません。
House aeroccionoでは、いくつかのお施主さんの要望を伺ったうえで、とてもシンプルな「はしご」を製作しました。
条件は、
・シンプルで、空間になじむもの
・重くないもの
・かと言って、華奢すぎないで、ガッチリ感のあるもの
・女性でも恐怖心なく使えるもの
..などなど。
たかが「はしご」ですが、充分な構造計算と重量設計、寸法やプロポーションの検討をしています。
今回、House aeroccionoのために製作したこのハシゴ、実はもう少し細い部材でも大丈夫なのですが、安心感をちょっと優先して、重すぎない程度にワンサイズ太くしています。
ちなみに、この「特注はしご」の制作費は、アルミのロフト用既製品の同程度サイズのものの価格とそんなに変りません。
(ハシゴだけの製作販売はしていませんので、念のため..)
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HOUSE aeroccino。
詳しくは、エスの事例サイトhttp://open-g.net/press、
このコラムの執筆専門家
- 加藤 幸彦
- (東京都 / 建築家)
- 一級建築士事務所エス 代表
テーマは「環境的居住空間」「小さな家」「リノベーション」。
建築の価値観が大きく転換しつつある今、社会的価値観とクライアントの個性を同時に重視し、「美しい空間デザイン」がどうあるべきかを常に問いながら設計活動をおこなっています。
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