- 井上 みやび子
- すぐ使える株式会社 代表取締役
- 東京都
- Webエンジニア
私はIT業界人のくせに携帯もろくに使えずあまり新発売のものを買ったりしませんが、久々にこれは買ってしまうかも、と思ったのがシャープの電子ブック「ガラパゴス」。
見た目がどこかで見たようなかなりパチモンくさいのが気になりますが、
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縦書き、ルビ等の日本語特有の表現、書籍文化を尊重し、...これまで表現の難しかった新聞・雑誌といった複雑なレイアウトへの対応...
(製品パンフレットPDFより引用)
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ということで、本は見た目が大事だよう、日本語は読むんじゃなくて見るものだよう、という私の主張に応えてくれるのではないかという期待を感じます。
もちろん定期購読の新聞・雑誌の自動配信等に対応しているという事です。
ちょっと楽しみです。高くないといいんですが。
物についてブツブツ
デジタルの世界にいると「情報の再利用」などはその恩恵で、電子ブックにしても、「既存の書籍等を電子ブックとして再度流通できる」「ひとつの情報を様々な形式で配布できる」というのは大きなメリットなのですが、少なくとも日本語の読書に関しては文字情報を読むよりは「そのもの(物理的な物質)を見る」という要素が読むという行為に占めている割合というのは思っているより多いのではないかと思うのです。文字情報を受け取るというより、物理的な書籍全体を読み取っていると言えばよいでしょうか。
電子ブックも、既存のデータの焼き直しや他の情報との連携(例えば Web 検索に直結できるなど)だけでなく、電子ブックという表示形式に適した版面(「版面」というのも紙の書籍に基づくアイデアですが)を丁寧に作っていけると浸透していくのかなあと思います。