洗口剤って効果あるの？

こんにちは。今日は仕事が終わった後、長野の実家へ行ってきます。

明日は歯を失って苦労している患者さんへのインプラントのオペを行ってきます。

先週の講習会で感じた気持ちを忘れずにオペを行おうと思います。




先日、ブログの友人から

洗口剤は歯磨き前、歯磨き後のどちらに使うべき？

という相談を受けました。

リステリンやモンダミンなど、現在は様々な洗口剤がありますね。

お口がサッパリしますし、「虫歯や歯周病を予防！」なんて書かれているので使っている方も多いでしょう。



そのリステリン、商品の裏側には「お口にいれてゆすいだ後、ブラッシングをしてください」と書いてあります。

しかしメーカーのホームページでは「ブラッシング後お口にいれてゆすいでください」と書いてあります。

ブロ友さんじゃなくても「どっちなの！？」って思っちゃいますよね。


基本的には歯磨き粉を使用しない場合にはブラッシング前に使用してもいいかと思いますが、

やはりしっかりブラッシングした後に使用する方が効果も高いと思います。



ただ、この洗口剤、あくまでも

気休め

程度に考えておいてください。

虫歯や歯周病の原因となる「歯垢（プラーク）」は歯の表面にしっかりとこびりついているため、

うがいでは全く落ちません！！

（落ちるのはあくまでも「食べかす」です。）



ですから、「洗口剤を使用することで虫歯や歯周病に対して劇的な効果がある」ということはありません。

あくまでも歯ブラシやフロス、歯間ブラシなどの「機械的清掃」を行わないかぎり虫歯にもなりますし、

歯周病も進行してしまいます。




数年前、リステリンがアメリカで

「リステリンは虫歯や歯周病に対してフロスと同じ効果がある！」

なんてＣＭを流したところ、連邦地裁から「そこまでの効果はない！」と言われ、ＣＭの中止を

求められたことがありますしね。




歯垢（プラーク）を除去するためのブラッシング、例えるならば

毎日のお風呂掃除

のようなものですね。

数日後には水垢がたまってしまいます。

やっぱりある程度ゴシゴシ洗わなければ毎日たまる汚れは落ちませんよね。



洗口剤の刺激が好き、サッパリするから好きと言う人もいれば、ピリピリして苦手という人もいるでしょう。

虫歯や歯周病の予防に対しては「やらないよりはまし」といったものですので、好きな人は使う、

苦手な人は使わない、でいいかと思います。

（これでうがいしたから歯を磨かなくていい！なんて考えるのは逆効果ですよ♪）

千葉県松戸市 歯科 むつみデンタルクリニック:http://www.geocities.jp/mutsumidental/

歯HOO!ブログ～松戸市の歯医者さん～:http://blogs.yahoo.co.jp/mutsumi_dental