- 高木 栄児
- 代表取締役
- 東京都
- ITコンサルタント
対象:システム開発・導入
- 清水 圭一
- (IT経営コンサルタント)
- 清水 圭一
- (IT経営コンサルタント)
M・K・バダウィ著「エンジニアリングマネジャー」という書籍がありますが、これにはエンジニアが管理者になるための留意点がまとめられています。この書籍によると、「管理者は生まれながらのものであるという考え方は過去のものである。管理者は作られるものであり、管理能力は開発されるもの」と述べられています。これには同意するのですが、エンジニアが初めて管理者としての役割を与えられたとき、どのように行動すればよいでしょうか?
初めて管理者に任命されるとき、その任命理由はさまざまですが、年齢がある一定以上を越えたから、本人がやりたいと言っているから、他に適材な人がいなかったから、等があります。
メンバ時代に優秀な管理者の下で、その管理者がどのようにして管理者としての職務をこなしているか? また、自分が管理者の立場ならば、どのように職務をこなしていくか?という問題意識を持って、日々業務に従事してきた場合は別ですが、通常そうではないので、心構えも無く管理者に任命されることになります。
管理者経験の豊富な上司や先輩が近くにいて、直ぐに指導を仰ぐことができればよいのですが、システムの受託開発の場合は、そのような環境でないこともしばしばです。そうなるとステークホルダー全員が不幸な状況に陥ります。管理者を取り巻くステークホルダー(顧客やチームメンバ)は、管理者の行動に不満を持ち、また管理者自身もどのように管理者として振る舞ってよいかわからないので、精神的に辛い思いをします。
管理者としての能力が開発されるには、会社からの多大な支援が必要なのです。
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