- 西垣戸 重成
- EYE-PLUS コンサルティング事業部 部長
- 兵庫県
- 不動産コンサルタント
対象:住宅資金・住宅ローン
- 伊藤 誠
- (ファイナンシャルプランナー)
- 伊藤 誠
- (ファイナンシャルプランナー)
最近、相談件数が増加傾向にある金利選択のポイントについて簡単にまとめてみたいと思います。まずは、私が適当に作成したグラフをご覧ください。
上記のグラフから明確に分かる事実は、金利には下限はあるが上限がないとういことです。この点が最も重要で、忘れてはいけないことです。
固定金利の特徴
借入した時点で、将来の返済金額が確定することが最大の特徴です。その為、変動の可能性がある収入部分に注意を払うだけで良く、変動金利と比較して安心感があるといえます。また、一部繰上げ返済時には、利息軽減効果の高い期間短縮型の返済を積極的に選択することが可能となります。
変動金利の特徴
現在のところ固定金利よりも低金利ですが、基本的に、半年毎に金利が変動することから投機的な面があり、返済額と収入面の両方に注意を払う必要があることから、固定金利と比較して安心感が小さいといえます。
ただし、グラフにある変動金利.3のように低金利で推移する予想も可能なため、意外に選択が難しいくなります。
変動金利を選択する場合の注意点
グラフにあるや変動金利.1のA・B点のように、上昇することを考慮に入れて返済計画を考えておく必要があります。また、グラフにある変動金利.3のように大きく上昇する可能性を考慮する場合は、低金利の内に完済する返済計画を組んでおくことも大切になります。大きなイメージとしては、短期集中型に向く傾向があるといえます。
金利上昇局面に変動から固定への借換えはどうなの?
「変動金利そ選択後、上昇局面では固定金利に借換えすればいいじゃないですか」というアドバイスがあるようですが、ことはそんな簡単なものではありません。
金利が上昇してきたからといって、借換え時点で返済中の金利よりも高い固定金利に借換えする自信はありますか?また、借換えたとしても返済できますか?
そこで将来、金利が何%まで上昇した場合は借換えを実行するのかを決めておき、事前にシミュレーションしておくことが大切になります。
まとめ
ここでの結論としては、安心感を優先する場合は固定金利、金利が上昇しようともそのリスクを回避できる余裕のある方は変動金利にチャレンジという感じになります。
よく考えてみて下さい。高金利時代には、固定金利よりも変動金利を選択することが一般的な定石です。今現在は、グラフでお分りの通り超といっていいほどの低金利時代なのです。
ここでお伝えしたいことは、いずれを選択されるにしてもリスクを見極めておくこが大切だということです。見極めたリスクはリスクではなくなり、想定の範囲内の出来事に変わります。
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